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りんけーじ14 顧問

りんけーじ14 顧問


俺たちは、赤い光に包まれ光が消えると俺と鈴乃は元の教室に戻っていた。

出発時の時間軸が、ズレていたあかねは、いなかった。

その時、教室の扉がカララと、開いた。

「お前ら、何やっているんだ?」と、声がした。岸町京子、この部活の顧問で2年B組の担任でもある。いつも白衣を着た、長髪の大人の魅力を醸し出した美人教師。因みに、アラサーの独身。

「部活動のこれからについて、話し合っていました」鈴乃が妙に優等生っぽく答えた。

岸町京子は俺たちを一通り見て、「お前ら、その道具は何だ、舞台でもやるのか?」と、尋ねた。

―――高校生には不釣り合いな、もう一つの世界で手に入れたアイテム、俺は、ソード、鈴乃は、魔法の杖と杖の解説書を、それぞれ持っていた―――

鈴乃は、「円正寺君、円正寺君!」と、小声でサインを俺に送った。

「えっと、こ、これは…」俺は必死に考えた。

「これは?」岸松京子は繰り返した。

「こ、こ..コスプレです!そう!これから、異世界探検部の衣装をどうしよっかなーって部長と考えていたんですよー!あははは」と、俺は明後日の方向を見た。

「ふーん、何でもいいが、勉強は疎かにするなよ」と、岸町京子は言った後、人差し指を立て片目をつぶって「あと、問題は起こすなよ!」と、付け加えた。

「い、いやですよー。先生そんなことする訳ないじゃないですか~、うふふふふ」と、鈴乃は口を押えて作り笑いをした。

「あ、あと、新入部員が1名、加入予定です。1年F組の小谷場あかねさんです。後で、先生のところに、入部届持って行きます」鈴乃は報告した。

「わかった、後で職員室に持って来い」と、岸町京子は言うと、教室を後にした。

俺たちは、あかねが、部室に来るのは明日になるだろうと話し、今日は、疲れたので帰る事にした。アイテムはコスプレ用小道具として、部室のロッカーに置いて行く事にした。鈴乃は、杖の解説書を読むといって持っていった。そして、帰りがけに職員室に寄り、岸町先生にあかねの入部届を提出して帰った。

家に帰りつくと1日の疲れがどっと出た。今日は、色々な事が有り過ぎた。夕飯を食べ、風呂に入ると、ベッドに潜り込んだ。そのまま泥の様な深い眠りに就いた。


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