りんけーじ136 リザードマン
りんけーじ136 リザードマン
「さあ!あかねちゃんの救出に向かいましょう!」鈴乃がみんなに声を掛けた。
「おー!」一同声を合わせた。
俺たちは門に向かって前進した。
「待て!何者だ!」門番のリザードマン達に呼び止められた。
一人はひょろっと高く槍を持っていた。もう一人はがっちりして背が低く斧を持っていた。
「なあに、我らはしがない冒険者グループのパーティーじゃよ!」凜が答えた。
「冒険者のパーティー?訳の分からん奴らを通す訳にはいかん!」がっちりとした方のリザードマンが言った。
「そうだ!帰った帰った!」背の高いリザードマンが槍を構えた。
「帰れといわれても帰る訳にはいかない理由があるんでね」俺は答えた。
「ならばお前たちを排除するのみ!」背の低い方のリザードマンは持っていた斧をブンと振って威嚇してきた。
「おっと」俺はさっと身をかわした。
ええっと、リザードマンの弱点は…俺は考えた。
「おらがいくっぽ!」ローリィ声を上げると一歩進み出た。
「クンクン何か魚臭くねえか?」背の高い方のリザードマンが言った。
「そうだな、さてはお前人魚だな!」背の低い方のリザードマンが答えた。
「そうだっぽ!」ローリィが答えた。
「人魚か!とっ捕まえて焼き魚にしてくっちまうぞ!」背の低い方のリザードマンが言った。
「ああ、酒の肴だな!」の高い方のリザードマンが答えた。
ローリィはプルプルと震えていた。
「食うって言うな―」ローリィは叫んだ。
ローリィはリーヴァに食べられたことがトラウマになっている様だった。
「うりゃー」背の高い方のリザードマンが槍を繰り出してきた。
ローリィは、ひらりと槍を交わすと、両手を交差し、叫んだ「フリジウム・マーレ!」すると両手に水球が現れた。
そしてローリィが手を振ると水球から冷たい海水が溢れだした。
その冷たい水流をリザードマンたちに浴びせかけた。
びしゃびしゃと海水が掛かったリザードマンたちは叫び出した。
「やめろー、俺たち変温動物は低温に弱いんだー」背の高い方のリザードマンが言った。
「寒いカラダガ」背の低い方のリザードマンが答えた。
リザードマンたちは、眠る様に目を閉じ、そのままうごけなくなってしまった。
「ローリィお疲れ様!リザードマンクリアね」鈴乃が自身に溢れた声で言った。
「エヘ」ローリィは嬉しそうに微笑んだ。
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