りんけーじ134 あかねの解放
りんけーじ134 あかねの解放
「じゃあ、あかねちゃんを解放してもらえますか?」ヴァールはベゼブ問い質した。
「…」ベゼブは黙っていた。
「ベゼブさん、わたしは出て行きますよ!」あかねは、足枷に手を掛けると、「デーフェーンシオー!」と叫んだ。
すると、ブレスレットから光が現れ、足枷にピリピリと当たると、パカッと破壊した。
「ちょ、ちょっと待ってください!」ベゼブが慌てた「わ、わたしも解放したいのは山々なのですが、配下のガーゴイルやゴブリンたちが納得しないのです」。
「部下の手前突然人実を解放したとあっては示しがつきません!」ベゼブは><目になって必死に訴えかけた。
あかねは目を瞑って腕を組んで考えた。そして目を開けた「まあ、魔王軍幹部としての面子もあるでしょうし、仕方ないですね…」
「じゃあどうすれば、いいんですか?」ヴァールがベゼブに尋ねた。
「あ、あのー、言いにくいんですが…闘っていただきたいんです」ベゼブはチョンチョンと両方の人差し指を合わせた。
「た、闘うってどうやって!?」あかねはベゼブに詰め寄った。
「それぞれの、弱点を伝授しますからそれで、死なない程度に相手をしていただければ、あやつらも納得すると思うんです」ベゼブは頭を掻いた。
「ベゼブさんはどうするんですか?」ヴァールが質問した。
「わたしは、部下にこれ以上被害を出さない様に協議して、あかね殿を解放する…と言う手筈で」ベゼブは手を擦った。
「ふーん、上手くいくかしら」あかねは腰に手を当てた。
「どうか、よろしくお願いします!」ベゼブは懸命に訴えた。
「しょーがないわねー」ベゼブが余り熱心に頼み込むので、ヴァールは根負けした「あかねちゃんどう?」
「そうですねー、出来レースっぽいけど仕方ないですね」あかねはヤレヤレと言った感じだった。
「でも、そんなんでみんなが、納得するかどうか…」あかねは顎に手を当てた。
「お互いの損害を最小限にとどめて、あかね殿を解放するにはそれしかないのです」ベゼブは、尚も必死に訴えかけた。
「そうねー、私たちが本気で闘ったら、この城もろ共全員抹殺しかねないしねー」あかねがヤレヤレと言った感じで言った。
「あ、あかねちゃん!?怖い事言う」と、ヴァールは心の中で思った。
「では、納得ということでいいですね?」ベゼブは二人の顔を交互に見た。
あかねとヴァールは納得した。
「それでは、これから我が配下の弱点について説明していきます」ベゼブは口を開いた。




