ため息
掲載日:2020/07/13
ため息
長すぎた春が
ため息を静かにはくと
暑い日差しの下で夏がぼんやりと
ため息を転がして遊ぶ
胸の中で生まれたいくつものため息が
口の端からこぼれ落ちる
長すぎた春はのんびりと
今日を咀嚼している
うとうとと昼寝の夢は
ため息が漏らしたうだるような時間
長すぎた春は暑い夏へと陽炎になって
ゆらゆらと醒めない夢の中をさまよう
真っ青な空に浮かぶ入道雲
ため息は登り切ることのできない頂を仰ぎ見る
もし翼があるならば
天高く飛び上がり時間を超えて自由になれるものなのに




