生理現象
あけまして
おめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。
初めに寒さ
その後、背中の痛さ、
そして喉の乾きと飢えで目が覚めた。
太陽は地平線から顔を出しているが、山中の谷間には
まだ光が届いていない。
「うん・・・・・・にゅ〜、ぐはっ、がは、だあ〜」
僕は洞の中から木の枝に這い出して
猫のように両手を前に付いて背中を伸ばす。
その後、首を左右にフリフリし、
腕、足と順に伸ばしたあと
ゆっくり立ち上がり
背伸びして凝り固まった体をほぐす。
それから、そのまま枝の上に座り込み
朝靄と陽の光が作り出す、天使の階段をぼうっと眺めながら
体を暖めた後
木の下と周辺の安全を確認する。
木の下に付いている足跡を見たが
僕以外に歩き回った生き物はいない様だ。
そして周囲の森の中からも
獣の臭いや鳴き声は聞こえてこない。
ひとまず安全だと確認して木から降りる。
のどが渇いたので
小川の水を小さめのフキの葉で作ったコップで飲む。
コップは茎を長めに切ったフキの、
葉の外側部分を持って
茎に沿う様に裏返しながら窄め、袋を作る。
そのまま柄を持ち手にして
袋部分で水を掬う。
コップとか持たない時、山では結構重宝する簡易柄杓だ。
「!!」
飲み始めてから、あわててごくごく飲むのを止める。
いきなり多量に摂取すると水中毒になってしまう。
ゆっくり、少しずつ時間をかけて
体に染み込むように飲む。
そして全部飲んでから気がついた。
そのまま小川の水を飲んだけれど
お腹、大丈夫かな?
「・・・・・・ま、いいっか」
誰にいうでもなく独り言が出た。
川の水もかなりの深さまで
透き通っているし
多分、きっと
大丈夫だろう。
どうせ食中毒で死んでも
再生するだろうし・・・・・・
次は念のため
川原を掘って湧き出た上澄みを飲むことにしよう。
水を飲んだあと
どうしても抗い切れない欲求が発生している事に気がついた。
そういえば昨日から用を足していない。
今、僕の下腹部では、絶賛排出キャンペーン実施中の模様で
発射も秒読み段階に入っている。
なるべく、その状況から目を逸らしていたが
我慢ができなくなり、安全な場所を探す。
生き物は用を足している時と、交尾をしている時が
一番無防備で襲われやすいと聞いた。
川の下流側の
対岸にある岩壁に、人間だと登れるが
四つ足の生き物だと登れそうにない場所に岩棚を見つけた。
でっかい鳥の巣でもあるのかと
目を凝らしてみるが
どうやら、生き物の気配は無さそうだ。
「んしょ、んしょ・・・・・・」
フキの葉をたくさん用意して
急いで岩をよじ登る。
途中、太ももや足の裏に切り傷が刻まれるが、
痛みを無視して登り切った。
「は、ああぁ〜」
なんとか登攀中の暴発をまぬがれて
今まで持っていなかった器官から、
自分の尿が出ていく感触と光景を
まるで他人事のように眺めてしまった。
ついでに大きいのも済ませてしまう。
トイレットペーパーが無いので
フキの葉で代用する。
この知識も、林業のアルバイトをやっている時に覚えたものだ。
用済みのものはきちんと埋めておく。
臭いで生き物が寄ってくるのは避けたい。
本当にフキの葉は万能だと思う。
これ、使い続けていたらコロポックルに
なれるんじゃないかとくだらないことを考えていると
お腹が盛大に何か食べさせろと哭いてくる。
淫魔のご飯って何だ?
にんげんのせ○○き?
普通に人間の食べるものでも大丈夫なのだろうか
とにかく、何か食べなくては
お腹が空いた。
体が持ちそうにない。
め〜し〜は〜ど〜こ〜じゃ〜!
文章
見直ししていて
更新が遅いです。
気長に
行きます。




