表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/63

院長先生

お久しぶりです。


いつもありがとうございます。


続きです


引き続きヘレン院長先生視線です。


よろしくお願いします。


自分の語彙力のなさに

枕を濡らす日々。


もうちょっと

なんとかならないかなあと

思います。


あと

登場する人たち

勝手に動きすぎるので

文章にするのが大変です。


情景は浮かぶのに

変換する脳が追いつかない。


誰かそう言う

発明してくれないかなあ……

宿舎から戻り

エイローさんと

お話をしていると

フォルセティさん達は

15分ほどで帰って来た。


その際

三人は、仲良く手を繋ぎ歩いて来たのだが

その光景は、まるで仲の良い姉妹の様で

とても微笑ましいものだった。


実は

悪い事だと知りつつも

フォルセティさんの人柄を試すため

あえて

人見知りする二人を解体のメンバーに

参加させたのだ。


もし

フォルセティさんが

ルナの怪我に施した行為が

私の予想通りのものであれば

当然、好かれる可能性は高いと予想していたが

これほどまでとは想像していなかった。


孤児院の子供達と合流した後のフォルセティさんだが

まるでこの孤児院に始めから

暮らしていたかの様な、自然な様子で

皆と、鹿の焼肉がメインの昼食を楽しんでいる。


自分の食事を進めながら

小さい子のお世話をする

姿はとても手慣れていて

もう、このままここで働いて欲しいと

思ったほどであった。


少し落ち着いたのち

彼女は私たちに声をかけて来た。


今の彼女の姿は

領主館のお客様であることを

対外的に魅せるため着ていた

華美なドレスから

動きやすそうなデニムのズボンとスニーカー

シャツにパーカーに着替え

頭には帽子をかぶった

ボーイッシュな格好をしており

とても似合っている。



彼女は少し

躊躇して

視線を彷徨わせた後

決心した様に

私の目を見てこう切り出した。


「えっと……

 エイローさん ヘレン様、

 食事の後、少しお時間をいただけませんか?

 お話ししたい事があります」


「私は良いが、ヘレン、時間大丈夫か? 」


私もエイロー様も

この展開はある程度予想しており

快諾する。


「私も大丈夫ですよ

今、ここでお話しできない事ですか?」


「他の方にはご遠慮いただきたい内容です。

 出来れば誰にも聞かれない

 個室の様な所で、外からも覗かれない場所で

 お話できれば……」


「わかりました。

 ところで

 フォルセティさん、お食事の方はもうよろしいのですか?」 


「あ、ええ、もうお腹いっぱいです」


「そうですか、では、どうでしょう、このまま

 お話を伺うというのは?」


「私は構いませんが、後片付けは……」


「そちらは子供他と、護衛の方々に

 任せておいても構わないでしょう」


私は

護衛のハリーさんに後の始末をお願いしてから

三人で

孤児院の一階にある

私の執務室に移動した。


部屋に入った後

扉全てに鍵をかけ

カーテンを閉め切って

念のため防音の魔法もかけてから

二人に椅子に座る様促し

自分も着席する。


少しの沈黙した後

フォルセティさんはポツリポツリと語り出した。



「ごめんなさい、

 本来は、もう少し

 早く報告しなければいけなかった事ですが……

 先ほどの準備で

 僕が目を離した隙に

 ルナが腕に怪我をしてしまいました」


「そう、ですか、昼食の時

 ルナの腕に傷は見当たりませんでしたが……」


「……僕が治しました。

 どうやったのかは

 見ていただいたほうが早いかと……

 その前に、ヘレン様

 確認したい事がありますがよろしいですか」


「なんでしょう? 」


「この場所についてですが……

 普通の孤児院ではないですよね」


「質問を、質問で返す様な真似をして申し訳ないのですが

 どうしてそう考えたのですか」


「えっと……最初、来た時はわかりにくかったのですが

 先ほど、ルナの傷を治す時、偶然、魔力がつながりました。

 そこで気がついたのです

 ここの子供達は魔力が強い。

 恐らく、種としての血が濃いのかなって」


「その通りです」


「そして、そのため捨てられたか

 悪い人に利用されそうになったのでは

 ないのでしょうか。 

 そして貴方はそんな子供達を保護するため

 この孤児院を運営している

 そうではないですか」


「正解です

 私は、魔力が強すぎ、育てられなくて捨てられた子や

 その力を利用しようと拐われたり、闇で売られたりした

 行き場がなくなった子供達を保護するための施設です。

 この場所は

 この国で、行き場のなくなった子供達を救う

 最後の砦なのです」


そう言うと

彼女は微笑んでから


「それを聞いて安心しました

 じゃあ、どの様にして完治させたか

 種明かしをしますので

 驚かないでくださいね」


彼女は立ち上がり

突然服を脱ぎ裸になった。


白磁の様に白く美しい手足が

露わになる。


予め

フォルセティさんが話す内容を

エイロー様と相談し

予想していた私達であったが

この行動には

驚いてしまい言葉が出なくなる。


「ちょ、おま、セティ、何をしている? 」


「すみません

 でも、こうしないと、服が破れるので」


というや否や

魔力が解放される気配がして

彼女の

背中には蝙蝠の様な皮膜を持つ漆黒の羽と

お尻には先端が膨らんだ形の尻尾が生えた。


「僕、淫魔です。

 それも恐らく種としてかなり血が濃いと思います。

 では、ヘレン様、失礼いたしますね。

 エイローさんはそこで見ていて下さい。

 大丈夫

 ヘレン様に危害を加える気はありませんので」


と彼女は私の手を取り

ソファに寝かせてから

自身は脇に膝立ちになり

首に尻尾を巻きつけ先端を

突き刺したが

痛みはほとんど感じない。


「大丈夫ですか? 」


少し憂いを含んだ

彼女の

ガーネットの様な瞳が

私を捉え

視線を離す事ができなくなる。


「え、ええ……」


突然

彼女の行動に

考えをめぐらせる事ができない。



「怪我と淫魔の事は

 ルナちゃんと、ヴィーちゃんには

 三人だけの内緒にして欲しいと話したのですが

 二人共、院長先生にだけは知らせておきたいと。

 あと、もう一つ、彼女らから、強く

 お願いされた事があります」


「な、何を……」


「二人は

 院長先生が病気で

 もう長くないことに気がついていて

 とても心配していましたよ。

 私たちの命はあげるから、僕の力で院長先生を救って欲しいと

 跪いて、泣きながらお願いされました。

 こんなに子供達に慕われているあなたは

 ここで死んでいい人ではありません」


その通りだ

私の体は

廃石病に侵されている。


しかもかなり末期で

薬漬けで抑えているが

そう長くは生きられない状況だった。


子供達には

気づかれない様に振る舞ってきたはずだが

まさか気付かれているとは

夢にも思わなかった。


「……あの子達」


「院長先生なら、

 恐らく淫魔の能力もご存知ですよね?

 大丈夫です、力を抜いて楽にして下さい。

 すぐ終わります」


というや否や

私の体内に

彼女の温かい魔力と何かが流れ込み

体の隅々まで巡るのを感じる。


「体の中、胸の辺りに大きな何かがあります。

 取り除きますので

 口を少し開けて下さい」


体中の力が抜け

脳の奥が痺れる様な

快感が走り浮遊感に包まれる。


彼女の

言うままに口を開くと

彼女の綺麗な顔が

私の顔に覆いかぶさり

口同士が繋がる。


朦朧としている私には

そんな光景も

どこか人ごとで

フォルセティさんの

形のいい耳のあたりを眺めていると

肺の辺りから

重い

鉛の様な魔力の塊が

口から抜けて行き

体がどんどん軽くなっていくのを感じ

頭の奥では

誰かの声が聞こえている。


『生きて』


それは

懐かしい

懐かしい

友の声で

私の意識は

あの日に

引き戻されて行った。

もう8月です。


やっと梅雨明けしましたが

体が暑さについて行きません。

皆様、体調を崩されない様に

ご自愛ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ