○同業者(仮)
お久しぶりです。
いつも
この小説を読んでいただいている
皆様に感謝申し上げます。
実は
体調を崩していました。
(コ○ナじゃないですよ〜)
ほぼ1ヶ月放置して申し訳ありません。
続きです。
二人の
会話の中の
店=国
店員と家族=国民
と変換すると
関係性が
見えてくるかもしれません。
俺とオイラーが席に座ったのを確認した後
おっさんが運転手に指示を出し
魔導車は滑る様に動き出した。
我々の乗っている車両はリムジンタイプのもので
運転席と乗客の間には可動式の仕切りがあり
聞かれたくない会話をする際はこれを閉めることができる。
おっさんは
運転手に指示を出した後
これをすぐ閉め
こちらを見ている。
さて……
俺もやっとこのおっさんが
何者か思い出した。
そのため
かなり緊張して来たが
気づかれない様に平静を装い
話を切り出した。
「お久しぶりですね、エイロー様
お元気そうで何よりです。
一国一城の主人が、お孫さんと諸国漫遊しているなんて
大丈夫ですか? 」
「ああ、マイネル殿、オイラー殿、
君達も同業者だったな
店は弟が経営しているから
大丈夫だ、むしろ私がやるより順調じゃないかな」
「そう、ですか」
「まさか君がこの国で警備隊をしているとは驚いた。
お父上が良く許可したな
もう、3年になるか」
「えっと、……5年ですね、
あの節はお世話になりました。
その後、色々ありましてね
父は世間知らずな私に
『世間を見てくるまで店は継がせん』
って、店から放り出されましたよ」
「ふははは、そうか、あのお父上がな」
「それもこれも貴方のせい、いやおかげですよ
あのままだと店も潰れていましたから
従業員だけではなく、その家族の命を守ることができましたよ」
「そうか、力になれたなら何よりだな」
「その時のお礼をしたいと思いまして」
「ほう」
「今回の騒ぎについては大方ご存知ですよね?」
「まあ、副首相派が何やら裏でこそこそやっている様だな。
西方で起こったラビリンスシードと淫魔騒ぎのおかげで
我々も迷惑しているのだが」
「副首相の裏には外資系の企業がいるみたいですね
前回の選挙資金の出処はそこからだと」
「ああ、元は廃石病の元になった薬剤を作った会社だな
一旦、会社を潰して名前を変え、頭だけすげ替えた所だな
確か『ファリウス製薬』とか言ったか? 」
「そう、そこの筆頭株主はご存知で? 」
「確か……『アテム・ファリウス』とかいう
人物名があった気がするが……」
「アテムは偽名、いや、貴族がいくつか持っている名前の一つで
アルテール・フォン・セメギスが本名らしいです」
「な、いや、しかしっ……セメギス帝国は戦争により
今はもう消滅してノルビード共和国になっているはず」
「ええ、セメギス帝国は無く、現在は共和国です
そして『ファリウス製薬』の本拠地は同じく共和国です」
「共和国の影に帝国がいると? 」
「それはわかりません、ですが
狙いは恐らく純血種である淫魔の体液です」
「とすれば、やはりエリクサーか」
「間違いなく」
「ありがとう、ここまで調べるのには骨が折れたろう
逆に借りができてしまったな」
「いえいえ、100万を超える店員とその家族の命を救っていただきましたので
この位は。
あ、あと、もう一つ
おそらくほぼ間違いなくですが、本日中に国境は閉鎖されるかと」
「なりふり構わずだな、国王派の動きは?」
「鈍いですね、まるで意図された様に。
……恐らく、ですが
副首相派の暴走を逆に利用しようとしているのでは無いかと。
この国は副首相を始め
民意を振りかざす一般人が力を持ちすぎました。
その結果がこの有様ですから」
「そうか、やっと動き出す気になったか。
掃除が上手くいけば良いのだが……」
「まあ、国王の側近達は優秀ですし、貴族の多くも国王派です。
証拠が集まり次第、副首相派は失脚するでしょうね。
それより元帝国の方が問題かと。
なぜファリウス、いやアルテールが
エリクサーを欲しているのか不明ですが
ノルビード共和国において、今のところ軍に動きは無いそうです。
まあ、こちらは貴方の方が専門でしたね。
俺が聞いている話はここまでですね」
「そうか……」
「ああ、あと、ご提案が、
同業者同志、できれば今後も情報交換を続けていただけると
嬉しいのですが」
「それは、こちらとしても助かるのだが……
何か下心でもあるんじゃ無いか? 」
「はい、下心満載です。
できればそこの美しいお嬢さんと
デートさせていただければ嬉しいのですが」
「ふ、ふははははは、
それは私に決定権はない
自力で頑張ってくれたまえ。
情報交換の話は了解した
何か判ったらこちらからも連絡しよう
連絡先は?」
「ではこちらに」
連絡先を書いたメモをおっさんに渡すと
彼はそれを
ちらりと見てポケットに締まった。
「組合の私書箱か? 」
「はい、鍵は魔道具で週一でパターンを変えるので
情報が漏れる心配は少ないかと。
一日一回は連絡いただけると助かります。
時間はそちらの都合の良い時で」
「判った、もし緊急の場合は
この電話番号で良いのか」
「はい、電話が必要ということは
それは非常事態ですから、暗号も、隠語も不要です。
私宛にすぐ連絡を」
「判った、じゃあ、私の方もこれを」
おっさんが番号を書いたメモを渡してくれた。
「船に、な、電話がある。
必ず誰か一人は詰めているから
連絡を頼む。」
「了解しました」
フォルセティちゃんとのデートは半分本気で言ってみたが
冗談だと受け取られ約束はできなかったけれど
会談の内容そのものは上出来だった。
それにしてもこの閣下……
いや、このおっさん
国にいた時より生き生きとしているのをみると
余程、諸国漫遊が楽しいのだろうな。
そんなことを考えつつ
その後は
フォルセティちゃんの事とか
俺のこの街での暮らしなんかを
話したのだった。
最近、リアルでのお仕事復帰に向け
リハビリ中ですが
上手く行かず
時々、体調を崩して寝込んでいます。
無理は良くないんですよね〜
理解はしているのですが
なかなか上手く行きません。
本、投稿の方も
全く、一文字も書けない日が続いていました。
やっと
2000文字書けたので投稿します。
他のもボチボチ
投稿して行きたいなあ。




