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接触

お久しぶりです。

ブックマーク、評価ありがとうございます。



申し訳ございません。

パソコンの故障と

その後の対応

あと、私事ですが

体調を崩してしまい

ここまで遅くなってしまいました。


よろしくお願いします。

「おお、やっと出て来たぞ、

 オイラー、寝てんな、起きろ、行くぞ」


組合のホール内にある巨大な柱の影で

目標を睨みつつ

隣で器用に立ったまま

グウグウ寝ている男の頭を叩く。


「いてっ、なにすんだマイネル」


相方が

悪態をつくが

職務中に寝ていた奴が悪い。



ホール内では

初老の男と

長い黒髪を結い上げ、豪奢だけれども華美ではない

品のある民族衣装っぽい形の

水色のドレスを着て

白い帽子を被った少女が

数人の護衛を引き連れ

出口に向かって行く所であった。


恐らく

送迎の車でも来るのだろう。


「おお、すげえ美人だ、

 外に出たらすぐ接触するぞ、来い」


俺がそう呟くと

隣でウトウトしていた男が

バネのように跳ね起きた。


「おお、行くぞ」


「ったく、美人と聞いた途端これか……」


朝っぱらの

まだ暗いうちに非常呼集され

下された命令が『少女の保護』という

訳の分からないものであったが

その後、内容が変更され

『ラビリンスシードの事件に関わっている淫魔の少女の捕縛』

となった。


しかも、しっかり写真まで配られ

この建物で見張っている様に指示された。


指示したのは

副領主の派閥に属する

この街の警備隊の上司であり

恐らく、捕縛対象の見当もついていたのだと推察される。


事件が起きたのは昨夜の事らしいが

この国の情報収集と分析能力には

改めて感心させられる。


本来であれば、もっと下っ端の

数いる警備隊員が行うべき事なのだが

この国に潜伏して数年間で挙げた実績により

わざわざ俺とオイラーに直接指示が来たところを見ると

上には相当信頼されているらしく

少々複雑な気分になる。


しばらく張り込みをしていると

手配書によく似た少女が入ってきたため

後を追ったのだったが

なにやらお偉いさんの関係者だったらしく

関係者以外立ち入り禁止の区域に

引っ込んでしまった。


今回の捕縛命令は

王国の、国王派は関与しておらず

恐らく副領主に連なる者たちの独断と暴走によると思われ

警備隊員達も真面目にやる気は無く

搜索と称してサボっている奴ばかりであり


俺もオイラーも

警らと称し、どこかで昼寝でもしようかと思っていたのだったが

命令から逃れることが出来ず

結局、張り込みをする羽目になってしまった。

広いロビーを抜け

全員が建物を出たのをしっかり確認してから声をかける。


「申し訳ありません、私はマイネルと申します。

 そして隣はオイラーです。

 この街の警備隊をしております。

 事件の捜査で人を探しておりました。

 そちらのお嬢さんが手配の写真によく似ておりまして

 簡単な事情聴取と

 種族確認のため身分証の提示をお願いします。」


護衛に阻まれながらも

己の身分証を提示し、

一応、定型のセリフを叫ぶことは出来たが

豪奢な衣装を身につけた

初老の男に睨まれ縮み上がりそうになる。


というか

ものすごく濃密な『威圧』をこちらに向け放っていて

普通の警備隊員では

足が震え、立っているのが精一杯だろう。


それに、この初老の男、

どこかで見たことがあるのだが

思い出せない。




「規則ですので」


威圧など関係ない風を装い

笑顔を保ちつつ

心の中で冷や汗を流しつつ

職務であることをアピールすると


「お爺様、大丈夫です」


と、初老の男を制し

黒髪の美少女が身分証を出して

護衛に手渡してくれた。


たちまち

威圧が霧散する。


ふう、助かった

心臓が弱い年寄りなら絶対止まっている。




それにしても

お嬢ちゃんの声

可愛いなあ・・・・・・


護衛から手渡された身分証と

少女を交互に見て確認する。


髪型は少し変わっているが、顔つきは

警備隊に配布された写真に良く似ている。


体の線は全体的に細く

力も魔力も強いようには見えない。


渡されたカードの種族欄には

『人族』と書いてある。


名前は……フォルセティちゃんか。


一応、オイラーにも身分証を見せ

小声で確認をする。


「(人族で間違いないか? )」


「(ああ、あのお嬢さんからは何も感じない。

 むしろ隣のおっさんの方が強いくらいだ)」


オイラーは

魔力を感知し、種族をある程度判別する事ができる

特殊能力を持っている。

そのオイラーが何も感じないのであれば

淫魔では無いと判断し

すぐ本部に無線で『対象はシロ』と

連絡を入れる。



身分証を護衛に返しながら


「失礼しました。

 一応、決まりなので

 ご協力ありがとうございました」


と頭を下げ、さっさと警らと言う名のサボリに戻ろうとした所

初老の男に呼び止められた。



「細かい事情聴取は良いのか? 」



悪い笑みを浮かべ

初老の男がこちらを凝視している。


我々の

素性がバレる素振りは見せていないはずだ。


何かミスをしたのか? 

動揺を抑え冷静を装いつつ

事務的に切り返す。


「本来であれば・・・・・・ですが

 なにやらお急ぎのご様子。

 確認は取れましたので

 一応、問題無いかと・・・・・・」


「そうか? 

 それにしては我々が奥から出てくるまで・・・・・・

 それこそ二時間以上待っていた様だが

 そんな相手に対し、この程度の確認で放免とは、

 ずいぶんこの国の警備隊は甘いんだな」


我々がロビーで待っていた事に

気がついていやがったか。



「ご心配には及びませんよ

 この国の警備隊は優秀ですから」


「そうとは思えんな。

 どうも今回の出動は場当たり的で

 現場の混乱も感じるのだが。

 この様な事情聴取は街中のあちこちでやっているのであろう? 

 確認済みの人間に対してのフォローが無いではないか。

 黒髪の少女を連れて歩いているだけで一々事情聴取されるのは

 さすがに勘弁願いたい」


「あ〜・・・・・・まあそうですよね〜」


思わぬ指摘に

つい、素の口調で返してしまう。


 考えてみると確認後の処理については

上司から一切指示は出されていない。

本当にどうする気なんだ? 



「そこでだ、君たちには

 我々が無実である事を証明するため同行をお願いしたい。

 なに、領主館経由で商家まで行くまでの間

 ただ付いてくるだけの簡単なお仕事だ。

 その制服は警備隊長とその副長のモノだろう

 そんな方々に同行いただけるのであれば

 私も何かと助かるのだが

 いかがかな? 」


初老の男はにやりと笑った。


まあ、そうなるだろう

一応、街中では警備隊員のやる気はどうか別としても

あちこちで検問をしているから

必ず止められるだろう。


そして

我々が同行することにより

より行動しやすくなるだろう。


初老の男はさらに悪い笑みを浮かべ

こう続ける。


「私は船乗りの他に商人の真似事をしていてね

 各国の情報には詳しいんだ。

 孫を疑った迷惑料の代わりと、情報交換も兼ねて

 同行いただけないかな? 

 豪華なお昼ご飯もごちそうするし

 お互い、悪い話じゃ無いだろう? 」


これは・・・・・・もしかして

俺たちの正体に気がついているのか? 

それに

『お互いの情報交換』と言う物言いに少し引っかかるのと

豪華なお昼ご飯は、薄給の我々には魅力的な誘いだ。


おそらくこの男は

我々を見かけた時から

狙っていたのかもしれない。


であれば

それに乗るのも良いかもしれないと判断する。


それに

この街でも滅多に見られない様な

美少女を眺めていられるのも良いか。


「少々、お待ちください。

 上司と相談します」


一応本部に連絡を入れ確認を取る。


その際

この、初老の男の名前を出した所

すぐに許可が取れたのであった。


うーん、この男、何者だ? 

思い出せそうで思い出せない。



しばらく待っていると

馬無しの車両が3台やってきた。


この馬がつながれていない車両は

魔石を使った魔動機関により動き

『魔動車』と呼ばれている。


馬車よりも早く走れるのだが、

物凄く高価なため、王族や

かなり位の高い領主しか所有が許されていない。


当然、副領主も持っていない。


それが3台

しかも、どの車両にもご丁寧にこの街の領主の紋が入っている。


よほどの愚か者でない限り

これに手を出す者はいないだろう。


初老の男は護衛に前後の車両に乗るよう指示した後

少女と一緒に中央の、一番豪華な車両に乗り込み

我々に手招きして来た。


そのどこか嬉しそうな表情を目にし

我々も苦笑しながら魔動車に乗り込んだのだった。


これまで使用していた

パソコンのソフトが

ダメになった事により

心理的に大分落ち込み

なかなか調子が上がらず

今回、この部分だけで

5回ほど書き直しをしております。


誰目線で書くかにより

伝わりかたが全然異なるという事を

忘れない様にして

書いていきたいと思います。


なかなか進みませんが

よろしくお願いします。



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