考察
お久しぶりでございます。
いつもありがとうございます。
遅くなり申し訳ありません。
今回は短めです。
続き書きあがりました。
よろしくお願いします。
着替えのため
退出したセティを見送り
自分たちの周囲に完全防音の魔術を施してから
アンドリューに切り出す。
「さて、少し意見を聞かせて欲しいのだが、良いかな? 」
「ええ、私でよければ、
フォルセティ様の、照合の結果ですよね」
「ああ、不自然なほど『人族』だったな」
「ええ、私も驚きました。
普通、世界中にいるどんな人族であっても、十代ほど遡れば
必ず亜人との混血に行き当たります。
そのため、照合においては、どんなに人族の血が濃くても
必ず数%は亜人の反応が出るはずなのです。
なのに、あの方は完璧すぎるほど人族だった。
とすれば、結論は一つかと」
「純血種に限りなく近い個体、または純血種か……」
「ええ」
「淫魔の種族特性として『純血であればあるほど、変身していない時は
人族と見分けがつかない』だったか。
交雑が進むにつれ、その能力は失われてしまったはずだが」
「はい、どんなにその特性を受け継いだ者でも
照合結果を誤魔化せるほどの能力を持った者は存在していません。
そして、混血が進み『完璧』な人族がいなくなったのは皮肉なものです」
「組合のカードの表示は? 」
「『人族』と波長、型が記載されていますが
見ただけでは
誰もその不自然さに気がつかないでしょう」
「それは助かる
セティ自体についてはどう思う? 」
「聡い、用心深い、よく観察している。でしょうか
色々な情報を集めようと必死でしたね
後、見た目年齢以上に
非常に感が良くて頭が回るといった印象を受けましたが……
危ういですね
世界の闇を知らない」
「……危ういか
お前には話していなかったが
あの子は記憶喪失らしい」
「どおりで
私たちの会話だけで
自分の置かれた状況を正しく理解していましたが
フォルセティ様の容姿を見て
周囲がどう思うかは別ですからね」
「ああ、
淫魔で無くても目立つからな。
ちょっかいを出してくる奴もいるはずだ」
「そのための護衛です
あなた様も本来の身分で行動した方は良いのでは? 」
「まあ、いよいよとなったら
やむを得ないかな。
今回は貿易商の会長兼船長という身分にしておくよ」
「そう、ですか
一応、送迎の車両は領主館から来てくれます。
護衛もそちらから三名来るそうです。
この他に組合からも二名出しますので
計五名が貴方様の警護に当たります」
先ほど装置を持って来た秘書に
指示書を渡していた様だ
仕事が早い。
「領主本人は王都にいるんだよな」
「そうですね、副領主が暴走したので
こちらへ向かっている所です。
到着した後、何かしらの指示はあると思いますが
それまでは混乱しているでしょうから
お気をつけ下さい」
「まあ、何かあった時は私が対応することになるが……
もしかすると
セティ自身も結構強いとは思うぞ? 」
「どうしてそう思われるのですか? 」
アンドリューに問われた私は
セティが西の森で過ごし
船まで逃げてきた一件を説明した。
「身一つで、森の中、一週間生き残るなんて……」
「狼に襲われ、熊と遭遇してそれでも生きていたそうだ。
うちのメンバー(船員達)でも、そこまで出来る奴はいないだろうな。
まあ、強かろうが弱かろうが
私にとっては保護対象であることは確かだ」
「そう、ですね
戦争時代の悲劇を繰り返してはいけませんから」
そこでドアがノックされ
護衛の到着を告げた。
アンドリューが
入室を許可すると
秘書とともに
同じ制服を着て、帯剣した男女五人が入って来た。
「先ほどお話しした護衛です。
男性三名は領主館の衛兵
女性二名は冒険者組合の者ですが
面倒ごとを避けるため
全員領主の衛兵である事を示す制服を着用させました。
あなた様がこの地を離れるまで
護衛を務めていただきます」
そう説明された制服は
この国の警備隊とは若干違うデザインで
胸元に領主の紋章が刺繍されていた。
「アンドリュー、色々ありがとう
長居してすまなかったな
私も着替えて領主館に挨拶に行くとするよ」
「船員の方々もこちらにいらっしゃいますか? 」
「一応。待ち合わせは、婆さんの店で、
お昼は街に出て、皆で食べることにしていたんだがなあ
領主館でちょうど昼食か……
婆さんの所は昼過ぎになるな」
「皆さんは堅苦しいのは得意じゃありませんでしたね
こちらで、おもてなしするついでに
予定の変更と指示を伝えておきますか?
ついでに母の店にも連絡しておきますよ」
私は
アンドリューの好意に甘え
船員達への伝言を頼み
部屋を退出した。
後は彼がうまくやってくれるだろう。
さて、副領主派の連中は
どう出るか……
最近不調のため
筆が進みません。
申し訳ありません。
本日は
もう1本
短めのものを掲載予定です。




