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『フォルセティ』(仮)

ほぼ説明の回(笑)

足したり引いたり

を繰り返した結果

こんな感じになりました。


少しクドイかなあと思いますが

よろしくお願いします。



狭い通路を抜けドアを開けると

そこは横に細長く白い部屋があり

前面と側面に大きな窓が見えた。


その下に時計とは違う形をした様々な計器やレバーが並んだパネルと

3つの椅子、中央には大きな舵輪が鎮座している。


どうやら船の操舵室の様だ。


舵輪の前に立っている円筒形の柱の上にあるのは羅針盤だろうか? 

初めて目にするそれらに気を取られていると


「おう、来たな」


とエイロー船長が声をかけて来た。


「先ほどはありがとうございました」


と僕が頭を下げると

ひらひらと手を振って


「あー、いいからこっちへ」


と自分の側に来るよう手招きする。


恐る恐る側に行くと船長さんは

ブリッジの奥の方にいる船員さん達に振り返り

よく通る声で僕の紹介を始めた。


「んじゃ、紹介するか

 お前ら、盗み聞きしてもう知っていると思うが

 今日から仲間になった嬢ちゃんだ

 知ってのとおり淫魔で記憶喪失だそうだ。

 よろしく頼む。

 名前は……なんて呼んだらいい? 」


「えっ」


「いつまでも名無しで嬢ちゃんじゃ都合悪いだろう」


「あー、えっと……」


前世の名前も忘れているのに

この世界の

女の子の名前なんか思いつくはずもない。


「じゃあ、俺がつけてもいいか? 」


特に異論もないためこっくりと頷く。


「『フォルセティ』な、普段は『セティ』と呼ぼう。

 由来はずっと北の地方の神様で『正義』とかそういうのを司っているらしい

 それで良いかな?」


良いも悪いも、名前の事なんかわからない

逆に感謝したい気持ちで再び頷くと

船長さんも満面笑みを浮かべて頷いた。


「次はウチの船員メンバー達だ。

 向かって右からツッコミ悪魔のトマス、航海士兼通信士。

 ボケ赤鬼のロベルト、機関士。

 味音痴、赤ミノのトロワ、機関士。

 エロ狼オルガ、航海士兼通信士、こいつ女癖悪いから気をつけろよ。

 むっつり竜のエドマンド、彼は副長、何でもできる」


と、皆を紹介したところで


「ツッコミ!? 」

「ボケてないでやすよぉ? 」

「赤ミノって、俺、食材? 」

「ふおぉお、女の子! 」

「……俺の選んだ服」


と様々な声が飛ぶ。


なぜかエドマンドさんだけ

嬉しそうにガッツポーズをしているのが見えた。


紹介された五人は

見事なまでにファンタジー世界の住人といった風貌をしていた。


トマスさんは頭の両側に灰色の立派な巻き角があり、

身長180センチメートル長い黒髪、銀色の目で25歳くらいの青年に見える。


ロベルトさんの身長は2メートルを超え、このメンバーの中では1番高く

体も髪もまさに赤鬼という言葉がピッタリで、

額の髪の生え際に短いツノが1本生えている。

年齢は35歳くらい。目は金色、制服の上からでも筋肉がわかるくらい凄い体格であることがわかる。


トロワさんは顔まで茶色く短い毛で覆われいて、顔が牛で頭に和牛のようなツノがついている。

思わず『赤べこ? 』と失礼な事を考えてしまった。

手足は普通の人間と同じ様で、

身長はロベルトさんよりちょっと低いくらい、目は黒、年齢はよくわからない。


オルガさんはまさに狼獣人という言葉がぴったりで

制服を身につけた手足から、白、黒、灰色の毛がはみ出ていて、

トロワさんと同じ様におそらく全身が短い毛で覆われている様だ。

身長は175センチメートルくらい。目は綺麗な青で、

年齢はちょっとわかりにくいけど20歳前後かな。


エドマンドさんは身体中が光沢のある緑と銀色の鱗で覆われていて長い尻尾がある。

髪は無く、目はきれいな黄緑色をしていて年齢は全くわからない。


とても個性的な面々に


「フォルセティです、よろしくお願いします」


と挨拶すると

狭い部屋の中で歓声が上がった。


声が大きすぎて少し耳が痛くなる。


すると船長さんはパンパンと手を叩き

皆を収めた後


「お前ら、まだ仕事が残っているぞ〜

 あと、嬢ちゃんは記憶喪失だからな、いろいろ聞いてもわからんぞ。

 シフトなど詳しい話は接岸してからだ

 持ち場に戻れ、俺は嬢ちゃんとしばらく船底あそこに行く

 トマス、エドマンド、水先案内人が来たら入港作業は頼んだぞ」


と指示を出すと全員


「「「「「了解」」」」」


と持ち場へ散っていった。


船長さんは


「さて、……親戚、いや、四十二人目の孫辺りでいいか」


と呟くと、僕の方に振り返り


「まあ、ついて来い」


と言って僕を再び船長室まで

連れて来た。


二人で部屋に入ると

ドアに鍵を掛け、カーテンを閉めた後

本棚の本を数冊抜いてから

そこに手を入れ

本棚を横にスライドさせる。


本棚の後ろからは人間が屈んで通れるくらいの

通路が現れた。


船長さんが窮屈そうに中に入り

スイッチを押すと明かりが点いて

奥の様子が露わになり

通路の少し先に階段が見えた。


「こっちだ」


と梯子を降りて行く船長さんを追いかけて

僕も後に続く。


建物にすれば4階分ほどを降り、

船底にある部屋に入ると

船長さんは鎮座している機械のスイッチを入れ

起動した事を確認してから


「そこ、座って」


と僕に

白っぽいスクリーンの前に置かれた椅子に

座るように促す。


僕が座ると

さらに

いくつかある照明を点灯させた後

レンズがついている衣装ケースくらいの大きさの

四角いカメラの様な機械を覗き込んで

椅子に座っている僕の方へ向けると


「動くなよ、眩しいけど目ぇ閉じるなよ」


と言ってからスイッチを押すと

周囲から一斉に光を浴びせられた。


眩しくて

少し目がチカチカする。


何やら確認してから


「表情が硬い、もう一回な、少し笑って、はい」


と言って再び

機械を向けスイッチを押してからまた何やら確認した後


「ま、こんなもんだろな、どっちがいいか選んでくれ」


と言って機械についている画面を僕に見せる。

そこには黒髪の少女の顔が写っていた。


転生してからまともに鏡も見られていなかったので

自分を見たのは初めてだが

女の子の姿にすごく違和感を感じた。


しかし、それ以上に

カメラがこの世界に存在していた事に驚いた。


デジカメ? から目を離せないでいると


「カメラって言ってな、魔力を使い

 レンズを通して映った風景をデータとして保存した後

 専用の紙に写し取ることができる便利な機械だ。

 旧式だから、少しでかいのが欠点だなあ。

 あと、高価だから一般にはまだあまり多くは普及していないぞ」


とキーボードみたいなので何か打ち込みながら説明してくれた。


写真は自分じゃない感がありすぎてどっちでもいい気がしたけれど

一応、少し微笑んでいる方にした。


神様は、剣と魔法の世界と言っていたけれど

空飛ぶ船やデジカメがあるところを見ると

科学の分野はかなり進んでいるのではないかと思う。


色々な機械を操作し終わった船長さんは


「出てくるまで少し時間かかるから、茶でも飲むか」


と準備を始めたので一緒に手伝ってから

お茶を飲みつつ

この世界のことについて質問して見ることにした。


「この船はどうやって動いているんですか? 帆がありませんでしたけど」


「あー、魔道電気機関って言って魔石の魔力を電気に変換して動いている。

 モーターがスクリューを回しているから速度は早いし、燃焼工程が無い分

 冷却と排熱だけで済むし、煙が出なくて遠隔操作できるから船員が少なくて済むんだ。

 蒸気機関より燃費もいいしなあ。

 一般にはまだそれほど普及していないが、軍用はここ十年でほとんどこの形式に変わっ

 て来ている」


「凄いですね」


「まー、民間の船だとまだ帆船か

 魔石を使っていても蒸気に変換して外輪を回す船がほとんどだ。

 技術的にまだ作るのが大変だからなあ。

 ついでに、現在、俺たちがいる場所だが

 ジュノス大陸って言ってこの星じゃ一番大きな大陸の中央部だ。

 大陸には大河が何本かあって、それを繋ぐ様に運河が作られている。

 運河が通っている主な国は、ユークレス王国、トレタニア共和国、セルドス連邦、ジャ

 ゴール帝国だな。

 俺の船は、主にこの四カ国を巡る国際運河で荷物を運ぶ仕事をしている。

 現在はユークレスの国境付近にあるサン・レノールという10万人規模の港町の沖合に

 いる。

 ここには、荷物の積み下ろしで2日ほど停泊後、トレタニアに向け出発する予定だ」


「積荷って、箱がたくさんありましたけど、積荷ってどんなものですか? 」


「色々だなあ、工作機械とか、医薬品とか、特産品とか。

 箱……コンテナの中身は荷主が封印していて、俺らは開けられないから

 わからん事が多いんだが。

 まあ積む前に一応、犯罪がらみの物や人……

 奴隷など運ばない様にチェックはしているよ」


「僕、出国管理とか検査とか、大丈夫でしょうか? 」


「まー、だからこの部屋があるんだよ

 お、出来上がった様だな、どれどれ……」


と、出て来た手帳の様なものを確認していた船長さんだったが


「ま、こんなもんだろ、後は入出国の印だ」


と言って数種類あるスタンプとインクを

手帳にポンポンと押してから僕に渡してくれた。


それは手帳みたいだけれど先ほど撮影した写真が貼られ

どこかで見た様な形をしている。

中を見ると見た事も無い文字だったが

名前:フォルセティ・ロード・アンデシン

性別:女性

国:アルベイロ共和国

……等々書いてあるのが解った。


「パスポートだよ、身分証明には一番だ

 嬢ちゃ……セティは俺の孫って事で頼む」


「え……、大丈夫なんですか

 これ偽造じゃないですか? 」


「使用している紙からスタンプのインクまで全部本物だ

 本国にもこの情報は伝わるから、今頃、戸籍と住民票のデータが出来上がっている頃かな。

 この船と船員は色々訳ありでな、あとでゆっくり説明するから」


「……はい」


色々秘密がありそうだったけれども

助けてくれたのには変わりはなく、今は感謝しかない。

そう思っていると

不意に足元が揺れ、大きなものを転がす様な振動が伝わってきた。


「やっと水先案内人が来たな、さあ入港だ」


船長さんに導かれ

再び僕はブリッジへ戻るのだった。


本業の方で色々あり

文章が書けなくなっていました。


いつもはもっと

簡単(?)に書けていたはずなのに

色々悩んで

やっと主人公の名前を出す事ができました。


伝え方

構成

色々問題が沢山ありますが

日々精進します。



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