表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/63

襲撃

続きです


少し修正。

日が傾き

僕がいる広場も木の影が日光を遮り

寒いと感じて目が覚めた。


と、同時に周囲の異様な気配に体が動かなくなる。

ぐるりと見渡すと、

周囲を取り囲む生き物がいることに気がつく。


今いる場所は、森の中にぽっかりと丸く開けた

草原のような場所。

気配は森の木々の間から

まっすぐ自分に向けられている。

姿は見えないがそいつらには

僕が餌であると認識された様だ。


体が動かない、

この感覚は、

恐怖。


心の底から沸き上がる

本能的なもの。


どうすればいい?

どうしたら助かる?

焦り、策がまとまらない。


そこで

「ふう〜・・・・・・」

と、深呼吸をする。


どうせ死ねない体と考えると

どうにでもなれという思いが湧き上がって来て

気持ちが落ち着き

状況を冷静に分析し始めた。


木々の間から

僕を襲おうとしている

獣の正体も確認出来た。


中型犬くらいの

狼か?


この淫魔の目は

僕の元の体のものより性能がいいみたいだ。

通常だと見えにくい

こちらが明るく、向こう側が薄暗い状況でも

相手の動きがよく見えている。


いずれにせよ

草原の真ん中では

生存率は無いに等しいだろう。


近づいてくる

群れのリーダーと思われる

一回り大きな奴を睨みつけたまま

じりじりと

森の中でも木の密集している方へ移動する。


尖った木の枝が落ちている場所を確認し

体を相手側に向け、視線を離さないように

さらにじりじりと後退する。


あと3メートル

あと2メートル

あと1メートル


そこで群れのリーダーが

飛びかかって来た。

咄嗟に

飛び込むように

木の枝を掴み、

狼の口めがけ突き出す。


腹のそこから響いてくるような

唸り声が目の前から聞こえ

獣臭い、熱さまで感じられる息を吐きかけられる。


仰向けに倒されて

踏みつけられ

噛み付こうと攻撃される。


倒された場所に石があったのだろうか

胸と背中に激痛が走る。


野獣の牙が手や腕に引っかかり

裂け、血が吹き出し、肉が飛び散り、骨の様なものが見えている。


それでも痛みを無視して

何度も、何度も噛み付こうとする

口めがけて枝を突き刺す事を止めない。


数度目で、硬口蓋を突き破った枝が

脳に達し、動脈を切断したのだろう

群れのリーダーは大量に血を吐き出し

ビクビクと痙攣しながら

僕の上に倒れ込んだ。


下敷きになるのを間一髪避け

脇に狼を転がしてから

周囲を睨んで雄叫びを上げながら威嚇する。


リーダーが死に

僕の

『ぎゃー!!』

と言う声に怯んだ群れは

散り散りに逃げ出した。


まさか、田舎で子供の頃

犬に追いかけられ

撃退した経験がここで役に立つとは思わなかった。


犬は繋いで飼育しましょう。

狂犬病予防の注射は年一回必ず受けましょう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ