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逃走(仮)

書きあがりました。


調子が悪くて

なかなか進みません。


ウラキさんの


「お粗末様でした」


の言葉に

ほっとして力が抜けてしまう。


彼に

頭を撫でられた時から

自分の体は実体化していて


その行為が

夢では無く

現実だと気づいていて


それでも

どうしても彼から溢れている

黒い霞が欲しくて

その行為を止めることが出来なかった。


人間では無い『モノ』の僕が

意識が無い

彼にのしかかり

傷口を舐め

啜っていたのに


『君のおかげで助かったよ、ありがとう』


感謝の言葉と

笑顔までくれたのだ。


僕はただ本能の赴くままに

彼から溢れる

『魔力』を欲しただけなのに。


彼を見上げると

優しく微笑んでいて

その顔は

体の暖かさは

とても安心できて


しかし

もう少しこのままでという思いは

部屋に突入して来た

多数の兵士と


「動くな化け物」


の声で断ち切られる。


そうだ

今の僕は

『化け物』なのだ。


完全装備の兵士が

ウラキさんと僕を引き剥がし

首に絡まった尻尾を刃物で切り落とす。


「つっ」


尻尾を切られ

傷口から何か飛び散り

激痛が走る。


ウラキさんが


「待て! やめろ! 」


と叫んでいるが

兵士は止まらない。


この場から逃れなければ。


そう直感し

床に引き倒された瞬間に

そのまま通り抜けるイメージを思い浮かべると

体が床を突き抜けて

下の階の天井から露わになる。


その部屋にも多数の兵士がいて

今度は警告もなく

銃を発砲して来た。


ああ、また死ぬのか

と体を固くするが

僕の体を貫くはずの

多数の銃弾は

目の前に展開した障壁に阻まれ

跳ね返される。



おそらく神様の加護の力であろうが

そのことに感謝や感動を述べる間も無く

僕は幾多の壁を突き抜け

逃走する。


砦から

飛び立ち

雲が立ち込めた闇夜の中を

ものすごいスピードで

方向もわからないまま

休むことなく一直線に飛行する。


霧の中を飛び続け

気がつくと

周囲が白い液体に浸かっている様な

景色に変わり

夜が明けた事に気がついた。


夜通し飛んでいて

もう限界だ

休みたい。


速度と高度を下げて

用心深く周囲を伺う。


ポツリポツリと

民家が見えるが

大きな集落は無く、遠くに大きな水面が見えた。


湖だろうか。


再び高度を上げ

低く垂れ込めた

雲の中に出たり入ったりを繰り返しながら

さらに用心深く接近すると

湖から枝の様に伸びている運河と

その上をゆっくり航行する

たくさんの荷物を積んだ木造船が見えた。


幸いその船上に人影は無く。

荷物の影に降り立つことに成功する。


『能力』を使い

木箱の中を覗くと

空の物がいくつかある。


その中の一つに入りこみ

倒れこむ様に横になると

すぐに眠気が襲って来て

泥の様に眠り込んでしまった。


よろしくお願いします。



設定について


淫魔は

分体を飛ばして

獲物を探します。


見つけると

本体を呼んで実体化して

『魔力』を吸い取ります。


自分の魔力の型に近ければ

近いほど

惹かれます。


この物語の世界では

ある理由により

百年以上前に

純血種は

絶滅しています。


若い兵士は

そういった知識に乏しいです。



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