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救助

書きあがりました。

今日はここまで。

表現や言い回しが難しいです。



「ぐあ・・・・・・はあ、ふう」

目の前を生臭い暴風が過ぎる。

暴風の主は巨大なイノシシで、僕は捕食される側だ。


何回目の回避だ?

数えるのも忘れてしまったが

既に体は限界を超えていて

しびれて腕と足の感覚が無く

鉛のように重い。


それでも

なんとかギリギリで躱すことが出来ているのは

イノシシの右目を潰し、目測を誤らせているからだ。


体に槍を突き刺そうと試みるが

鎧のように硬い毛の層に阻まれ

それも叶わない。


終わりが見えない絶望感が心を支配する中

目の前には左目だけをギラつかせ

僕を捕食しようとしている

巨大なイノシシ。


この野郎、早く倒れろと

念じながら。僕は槍を構え直す。


イノシシは警戒しているのか

隙を伺っているのか

まだ攻撃して来ない。


痛いのはイヤだし

死ぬのは怖いけれど

どうせ死ねない体だし、再生するはず

だから、弱点の口の中に槍を押し込むためには

腕の一本でも犠牲にする覚悟を決め、飛び掛かろうとした時に

それは現れた。


・・・・・・船?

空に浮かんでいる?


森の木々のてっぺんよりさらに高いところに

その船は浮かんでいて

船縁からロープが一気に何本も垂れ下がって来て

みるみる内に沢山の人間が降下してくる。


その人間達は

まるで自衛隊のレンジャー部隊のような素早い動きで

イノシシの周囲に展開し、アサルトライフルみたいな物を構える。


その中の一人、細身で金髪が少し長い

キラキラした男性が

僕を庇うようにして

イノシシの前に立ち塞がり

抜刀して叫ぶ。


「もう大丈夫だ!!」


怒涛の展開に

呆気に取られていると

降下した人間の中でも一際大きい、熊の様な人物が

「射撃開始!!」

と叫ぶと

一斉にアサルトライフルみたいな物から

『タタタタタタタタ』と

射撃音がして、イノシシの体中から血が吹き出した。


しばらく射撃音が続いていたが

耐えられなくなったイノシシは

横倒しにズシンと転がり、動かなくなる。


助かった・・・・・・のか?


と思ったけれど

金髪の男性が


「いや、まだだ」


と言って刀を構え直し

摺り足でじりじりとイノシシへ近づいて行く。


もう少しで手が届く

と思った所で

いきなりイノシシが起き上がり

咆哮し

口を開き

牙を剥いて

金髪の男性を襲う。


一瞬、男性の姿がブレ、刀が煌めいたと思ったら

イノシシの首が落ちた。


それを見た僕は

全身から力が抜け、膝から崩れ落ちるようにヘタリ込んでしまった。


「お嬢さん、これを」

と言って金髪の人は

僕を直視しないように顔を横に向け

大きなマントの様な布を差し出した。


ああ、そういえば

と全身を見れば

イノシシとの戦いで

腰蓑も、ふんどしも、靴さえも

全て無くしていた。


しかも

あちこち傷を作り、全身血だらけだった。


傷の治りが遅い

再生能力はどうしたのだろう。


布を受け取り

立ち上がろうとするが

膝に力が入らず

立ち上がれない。


その様子を見て

金髪の男性が顔を背けながらも

右手を差し出し

立ち上がるのを助けてくれた。


彼の手を借り

立ち上がり

肩からマントを羽織ったけれど

身体中の震えが止まらない。


「状況終了、イノシシの確認を」

と隊長らしき熊の人が

号令を掛けたところで、兵士達の警戒が緩む。


それを確認した金髪の男性は

笑顔で僕に声を掛けてきた。

「お、俺、私は、砦ロングコート砦の警備隊、

中隊長のウラキです。

大丈夫ですか?黒髪の美しい方」


しばらく思考が逡巡してから

自分が問いかけられたのだと気がつき

はっとする。


「危ないところを助けていただき、ありがとうございます」


頭を下げた後、救世主の顔を見ようとしたが

金髪の男性は背丈が高く、見上げるような形になってしまう。


どうやら言葉は通じる様だ。


まだ少し混乱していて

テンプレ的なお礼しか出て来ない。


そんな僕を見て

金髪の男性は目を見開き、口を開け固まったままだ。

どうしたのだろう?


首をかしげていると

「はあ・・・・・・」

と彼のため息が聞こえた。


金髪の彼も緊張していたのだろう

大丈夫そうだったので、

落ち着くため状況把握をと思い

周囲に視線を巡らすが

どうしても異様な姿のイノシシに目が行ってしまう。


兵士が数人近づいて

切り落とされた

イノシシの胴と頭に近づいて行くのが見えた。


気が抜けて

ぼうっとしながら

その様子を見ていたら

突然、イノシシ頭の目が動いた気がした。


僕は

背中にゾワリとしたものを感じ

反射的に槍を構え

金髪の男の人を脇に蹴飛ばしていた。


ゆるゆると

投稿していきたいと思いますので

宜しくお願いします。

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