お伽噺登場者(物)戦闘の行方を見る司会達のお話
宜しくお願いします!
「レディース&ジェントルマン!!さあ、始まりました!毎作事に行われる『フェアリーテイル・ウォー!』略してぇ『フェアウォー!』解説は私、グリム童話『ラプンツェル』に出た名もなき王子がやらせてもらいます!
さて、今回の解説は登場初日からファッション業界とモデル業界からのスカウトが多くストーカーが増えてきているという『小人の靴屋』と『白雪姫』で出てくる小人のウィルス&ジョニー(仮名)と魔法の鏡だぁぁぁ!」
[<やあ!初めまして皆さん!>」
「ふん、美の無い戦いなどを見せた日には私の能力でそいつの顔面順位を晒してやる!」
「うわぁお!いきなりぶっ飛ばすねぇ魔法の鏡さん!そして今日はウィルス&ジョニー!今日は仮名でいいのかい?」
[<うん!だって本名を言っちゃうと召喚されちゃうからね!>」
[僕らは能力は流行の最先端を知ることができるんだよ?]
<本名を知られた日にはアッチコッチのファッション会社に召喚されて仕舞いには針と糸で着飾らせるよ?!>
「…HAHAHA!それは迷惑処の話じゃないね!」
「おい、そろそろ始まるぞ。」
「おっ?本当だ!じゃあお喋りもこのくらいで…
闘技場の皆さま!並びに中継をご覧の皆さま!お待たせいたしました、それでは今回の試合を発表いたしまぁす!今回の対戦相手はグリム童話『赤ずきん』VSグリム童話『三びきのこぶた』だあぁぁ!」
「ふむ、我々も含めて此処にいるやつは全員グリムだな。企画者の手抜きか」
「おぉっと!そこは突っ込んではいけないですよ魔法の鏡さん!企画者も悩んでの結果だと思うよ!」
<う~ん、ルイス。この試合どう見る?>
[そうだなぁ。この試合一見火縄銃という遠距離武器を持つ赤ずきんが有利に見えるかも知れないが単純な数で見ると1対3、数はそのまま武器になりますし能力も使用可能ですからね。どうなることか非常に気になります。]
<ルッルイス!?どうしちゃったの!王子、王子が仕事しないからルイスが壊れちゃった!>
「ぼっ私にどうしろと!」
[ジョニー静に、始まりよ]
<ルイスが壊れたぁぁ!>
-ポーン-『小人の靴屋』ジョニー(仮名)進行を乱すとして排除されます
<うぇ!?>
シュン
「おい、小人の。うるさい片割れが消えたぞ」
[気にしないで下さい。おそらく俺らの家の中でふて寝するだけでしょうから]
「そうか」
「…えっえ~と。…ちょっとしたハプニングがあったけど心配無用さ!ここでの排除とは記録申請表に書いてもらった場所への転移だからね!」
「ほう?便利だな」
「yes!この転移については世界魔女協会のお姉さま達に手伝ってもらってるよ!」
[あ、不味いな]
「どうしたんだい?」
[記録申請表には僕たちの住所載せてないんだよね]
「へ?何で?」
[情報漏洩防止策]
「じゃあどこの住所書いたの?」
[漏洩した時に1発で嘘だとわかるようにユニークロ本社の住所]
「おぉぅ…」
「あちゃぁ…」
[ま、帰りに回収します。それより対戦相手達が待ってますよ」
「おっと!待たせてごめんねベイビーちゃん達!さて、両者準備はいいかい?…コンバート・スタート」
『バンッ』
「プギィ!」
-ポーン-『三びきのこぶた』長男 致命傷を負い戦闘不能として排除されます
「ほう、いいスタートだ。赤ずきんが初めから能力を使い火縄銃をショットガンに進化させたあとぶたの長男を撃ち抜いたぞ」
[確かに、彼女の能力『怪しき者は処罰せよ』は相手の力量によって手持ちの武器を進化させられますからね。ですがここで三男を仕留めなかったのは惜しいですね。]
「それは彼女も分かっているだろう。悔しそうにしているぞ」
「…ねえ?お二人さん?僕が司会者なんだけど…?」
[おぉ!今の見ましたか、魔法の鏡さん!赤ずきんの銃弾を三男の能力『頑丈な家』で受け止め次男の能力『打撃に弱い家』で赤ずきんの足下から木の壁を出しアッパーをお見舞いしました!]
「確かに、ここ最近類を見ないほどの華麗なアッパーだな」
「あれ…?これ、無視されてる?」
「お、見ろ。赤ずきんの奴、今ので気を失ってはいないぞ」
[本当だ。何やら凄まじい執念を感じますね!手を前に翳すということは何かを召喚するきか?]
「わからん。だが先程のアッパーでかなり体力を消耗したはずだ。ここで何か有効な手を打たなければ赤ずきんにもうあとはないだろう」
「ふ、ふふふ。司会なのに無視されてる僕乙…」
「なっ、あの陣は…!」
「来なさい!薄汚い詐欺狼!」
「ウォォォォォン!!」
「「プップギュゥゥゥ!!」」
[まっまさか!赤ずきんが宿敵の狼を召喚!]
「声うるせぇぇ…」
「これは頭脳派として知られる三男も予期できなかっただろうな」
[確かに、赤ずきんも狼に襲われた身ですからね。まさか狼を従えるとは思いませんよ]
「息ピッタリかよ。もうお前らが司会やれや…」
「次男は恐慌状態か、三男も腰が抜けている。」
[お、どうやら赤ずきんは自身の手で片をつけるようですね。狼は威嚇用でしょうか?ショットガンを三男の額に当てて…っ!]
「おい。赤いずきんで隠れてるがあいつの顔怖すぎないか?今能力で順位を確認したら1『バンッ』『パリン』」
「ふぁ!?」
[魔法の鏡さーん!!]
「あれ?ごめんなさい。ちょっと操作ミスちゃった!」
-ポーン-『白雪姫』魔法の鏡 致命傷を負い解説は不能として排除されます
「何で三男の額についた銃口が魔法の鏡さんにいくんですか!?」
「さあ?何でだろう?」
『バンッ』
「プギィ!」
『バンッ』
「プギャァ!」
『バンッ』
「グルァ!」
「こっこの子、俺達と会話中に平然とこぶた二人と狼を撃ったんですけど」
[撃たれた奴等に一切の視線を向けずに始末するとは…」
「…ねぇ?終わったけどゴングまだ?」
「はっ!今やりますのでその銃口を息をするかのごとく俺に向けるのは止めて!…ゴホン、只今の『赤ずきん』VS『三びきのこぶた』は『赤ずきん』の勝利といたしまぁす!皆さん、彼らの健闘に拍手を!」
「イエェイ!初試合初勝利だぁ!」
「まったく、偉い目に遭った」
[魔法の鏡さん!]
「早いお帰りですね」
「うむ。登録場所をここの控え室にしたからな直ぐに来れた」
[あ、なるほど!その手が合ったんですね!]
「しかし、此度の戦いは見物だったな」
[はい、特に三男がショットガンに撃たれて壊れたレンガを赤ずきんに投げようとして次男の後頭部にクリーンヒットした時はお腹が痛かったです!」
「そうか、王子はどうだった?」
「えっ、私かい?…すまない試合中は膝を抱えて下を見ていたからあまり覚えてないんだ」
[えぇー、そうなんですか?]
「それならば仕方ないな。報告書を出し終わった後に三人で飲みにいくぞ」
「え!?」
[あ、それいいですね!行きましょう王子さん!まあ、その前にジョニー回収しなきゃですけど!」
「行こうぞ、王子よ。」
「二人とも…。ありがとう…
何て言う分けねえだろうが!?」
[「!??」]
「この試合、司会進行は俺なのに最初の方しか司会っぽいことが出来なかったじゃねえか!」
「ん?お主も喋れば良かったのでは?」
「ずっと君らが喋ってて言えなかったんだよ!」
[って言われても僕ら解説だからなぁ]
「解説役については一辺辞書で調べてこい!」
「うむ、すまんな。何やら不快にさせるような事をしたらしい」
「まさかの無地覚であれ!?だいたいー」
「止めなさい!」
[「だれ(だ)?」]
「ラプンツェル!」
「王子様、子供達も見てるのですよ?それにお二人とも試合を盛り上げてくださったでしょう?貴方の頑張りはしっかりと私が見てましたから、ね?」
「むぅ…」
「王子様?」
「わかったよ、ラプンツェル。二人ともすまない。」
「よくわからんが私は気にしてはいないからそなたも気にするな」
[僕も平気だよ?人間は細かいことを気にするねぇ!」
「おっ、戻ったか」
[もとからこの口調だよ?]
「二人とも…。ありがとうな!」
「さて、奥方と子供達も連れていける店を探さないとな」
[だね!]
「あら、私達もいいんですの?」
[もっちろん!]
「じゃあ行くぞ!」
___
[「「「カンパーイ!」」」]
「奥方はいける口ですな」
「ふふ、ジョッキ5杯くらいならば朝飯前ですよ?」
「そろそろ止めた方が…」
「…え?ごめんなさい、もう一度言ってもらっても?」
「体には気をつけてね…」
「わかったわ。店員さんジョッキお代わりー!」
「…」
「凄いな」
[ぶふぁ!]
「笑わないで下さいよ」
[まあまあ、楽しい奥方とだねえ」
「ええ、まあ。可愛らしいです」
「いきなりののろけだな」
[だねー!…ところで僕、何か忘れてるような?」
「会場に忘れ物でもしたか」
[うーん、違う気がする。確か何かを回収しようとしてた気が…]
[「「…あ"」」]
___
<うわぁぁぁん!ルイスー!魔法のー!王子ー!誰でもいいから助けてよー!もうデザイン画は書きたくないよ~!>
その年のとある服屋会社は見事各年齢層の流行に乗り他の会社を置き去りにするほどの売り上げを出し更に支店を増やしたとか
ありがとうございました!