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華ノ探偵少女・反町友香  作者: 空波宥氷
4/27

役割

主な登場人物


・反町友香(ソリマチ ユウカ

中華街に暮らす探偵少女。中学2年生。

ピンク味の帯びた白い髪に、赤い瞳を持つ。

茉莉花茶が好き。



・青山清花(アオヤマ サヤカ

神奈川県警の刑事。友香の姉的存在。

英国人と日本人のハーフ。

灰色の髪色に青い瞳という身体的特徴を持つ。

愛車はナナマル(JZA-70)。



4


 その頃、清花は捜査会議に参加するため、中華加賀町署へと戻っていた。

 捜査員が、続々と会議室に入ってくる。



「えー、被害者の名前は周博然、37歳。中華街でペットクリニックを営む日系中国人です。被害者は、後頭部を鈍器のような物で殴られ、意識不明の重体。第一発見者の話によるとーー」



 会議が始まった。

 一人の捜査員が立ち上がり、事件の概要を述べる。その話に険しい顔をして、捜査一係長をはじめ代表の面々が耳を傾けていた。



「ーー以上です」



 話し終えた捜査員が着席する。



「他、何か分かったことはあるか?」



 何故ここにいるのかわからないが、物部署長が問いかけた。

 彼がいるせいで、緊張して萎縮している捜査員もいる。正直、退席願いたい。

 誰もが、お互いにチラチラと様子を伺うだけで発言しようとしなかった。その空気の中、清花が手を挙げ、立ち上がった。



「はい。周辺への聞き込み調査の結果、被害者は金銭トラブルを抱えていたようです。返金を迫られていたようで、貸していたと思われる男と、激しく口論しているところを付近の住民が目撃しています」



 店を出た後、周囲への聞き込みで、清花たちは貴重な目撃情報を手に入れていた。

 事件解決への足がかりとなることに、大きな期待ができる。

 彼女が着席すると、係長が口を開いた。



「わかりました。では、その男の身元が判明次第、任意同行をお願いします。それからーー」



 彼女が捜査員に指示を飛ばす。

 自分の役割を心得た捜査員が、次々と会議室を飛び出して行く。



「よし、俺たちも行くか」

「はい」



 清花たちも自分の役割を全うするため、男の身柄確保へと向かった。


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