管理者降臨…だと?
メタな事が結構多い回だよ!まぁ、目標が決まった以外はあんまり進展無い回だから、見なくても問題無いね!
あれ、押したぞ?Yesだって。
[ぺふん]
「マジありがとぉ!!!」
「グハァッ!?」
「君が依頼受けてくれてマジで助かったよ!!いやさぁ、もう、何かね?僕の仕事が13倍になってたんだよ13倍!そこでもう、彼の会社に依頼出そうかとも迷ったんだけどね?なぁんかどこぞのアホ共が今度は奴隷船団を転移門利用して異世界経由で運ぼうとしてたらしくてさぁ、何か、かなり殺気立ってたのさ!仕事依頼できると思うかい?って事で調べてみたら、彼に弟がいるじゃん!ってなってさ!いくら僕でも流石に世界観測と定期報告、経過観察記録の作成に封印の維持、生態系の維持に文明の安定的発展、魂の管理に部下の世話とかとかとかぁ?もう、無理だったからさ!有難う、本当に有難う!!」
「ギブギブギブ…」
[タップ!タップ!]
首、首だ!首締め上げてきやがったコイツ…!苦し、苦しいぃぃぃ!!
「ん?あ、あぁ、ごめんね。嬉しすぎてつい抱き付くまでは良かったけど、場所が悪かったね。」
「ゲホッ ゲホッ…本当にな…ゲホッ…。」
「いや~、もう、こっちも一杯一杯でね。何かね。もう、やってらんなくてね。昔に戻りたいや…。」
「ケホッ…ふぅ…。あー、しんどい。で、現実逃避してねぇで、何で姿見せたんだ?…前と違うが、ディルートだろ?」
「ん?あぁ、そうだったね。そうだったよ。言い忘れてたんだけど、協力してくれるっていう事だったから、前金代わりのものを渡すために来たって言うのと、お礼さ!このバディでハグされた方が嬉しいだr…っだだだだだ!痛い痛い!!」
「俺は、別に、そっち方面じゃ、ねぇ!」
俺は普通に異性の同年代が好きだ!ホモォやゲイやバイじゃねぇ!
「痛い痛い痛いって!潰れる!潰れるよ!この美少女の顔が潰れちゃう!」
「中身が野郎ってんだから、潰しても問題ねぇだろ?」
「No!!問題大有りってか、失礼だよ!僕レディだよ!立派な女子かう生!」
「あ゛ん?女子高生?」
「そうだよ!管理者になったら名前変えられんの!こんな名前望んでないの!この体も代替品だから管理者になる前までしか対応してないから中性的なのさ!だから離すんだ!アイアンクローで僕の頭脳が壊れる!」
「…チッ、命拾いしたな。」
女性には優しくって、家訓に近いのがあっからな。
「何なの君!?君の兄貴みたいだよ!?」
「…ふぅ、そうだな。あ、そうだ、かぁちゃんどうしてる?」
「あ、そっか、前は建前しか言ってなかったね。だぁから怒ってたのね。」
「むしろ肉親の誕生日に絶望をプレゼント的な事されて怒らねぇとでも?事故もお前が仕組んだんだろ?」
「んーと、一応これも言うべきじゃあないんだけど、言わなきゃ不承不承になっちゃいそうだし、不安要素だよね~。
とりあえず、事故は仕組んでないし、ジーッといつ死ぬかな~って待ってたのさ。んで、時間に関してだけど、こっちの世界とあっちの世界はそもそも時間軸が違うから、十年経たなきゃ一時間進まないよ。ってか、大魔王の復活阻止か、消滅させれば元の世界の呼び出された時間に帰れる権利を得る…どころか行き来自由とかも付いてくるし、その上で褒美が出るからね?僕は世界が保てて、ついでに仕事もしやすくなるから君に便宜を図るんだよ。
そもそもさぁ、勇者とか言ってデバック作業を他所からの輸入頼りにしてた前第一の奴も、普通の魔王なら自分所でデバック出来るように上級神クラスの奴を用意しとけば権利剥奪までいかなかったし、報酬出して働かせないから救いようがないって言われてたし、そんなことが前例で有るのに隠し事とか報酬無しとかする訳無いじゃん?」
「あー、えっと、要約するとこうか?
・事故は偶然で、死んだ後をかっさらえるように監視していた。
・この世界は地球とは時間の流れが違うから、そんなに長いことこっちでもたつかない限りは戻ったときは早めの時間に帰れる。
・依頼を完了させれば元の世界に、元の時間で帰れるし、行き来も自由になった上で、更に報酬が出る。
・お前は報酬をけちるつもりもないし、普段は自分の世界で魔王退治はしてて、隠し事もする気はない。
と。」
…じゃあ、普通に経験積んで倒せるような輩じゃねぇっつー事か。兄貴かちぃさんか零花さんなら余裕かね?一応、『処刑人』に『死神の指揮者』に『御庭番』って呼ばれてた~っつってたもんな。元旦の忘年会で異世界の思い出話されてたから、最初の内厨二病集団かと思ってたけど、兄貴が馬鹿みたいに強くなってるし、写真と一部食い違うようになってたからな。まぁ、今は期待できねぇか?
「そうそう。まぁ、君がなかなか死ななかったりしたらとっても困ったことになったんだけど、死んでこっちに来たあとでだったら協力してくれないんだったら大魔王復活からの世界崩壊END巻き込めたから、ある意味どっちでも良かったし。彼が出てきて、世界が壊されない確実な保証が欲しかったのさ!」
「人質じゃねぇか!」
兄貴引っ張り出す気満々じゃねぇかよこの馬鹿!
「そうだね。」
「外道め!」
そんなことになったら俺が八つ当たりでしばかれるんだぞ!?
「はっはー!外道さ!自分が助かるためなら幾らでも足掻いてやる奴だからね!最終的にはAUウイルスばら蒔くか、世界を粘菌で覆うまで考えたさ!」
「物騒だな!流石に粘菌世界は止めてやれよ。AUウイルスならどうせその内全世界魔境化で済むから…まぁ、何とかなっただろうが、粘菌はな…って、そうだった、人質にされてたとこまで聞いたが、前金代わりって何のこった?」
「あぁ、そうだね~。前金代わりに閉鎖型AUウイルスを君に浴びせて、ついでに、領地機能の強化だよ。協力してもらうにしても、どこどこの地点の何々に~つっても分かりにくいでしょ?だから、リアルタイム地図機能を強化したよ。」
「おい。領地機能の強化は良いが、AUを何で付けたっつか何時付けた!?」
AUウイルス感染者はいずれ覚醒する運命なんだぞ!止めろよ!
「え?だって厄介事が寄っていくんだよ?私の仕事が減るじゃん!ついでに何時かって言えば、 [ぺふん] これだよ。 [ぺふんぺふん] この胞子爆弾がAUウイルスさ! [ペペペペペペペペ…バフッ] ゲホッゲホッ…やり過ぎた…。」
「何やってんだ馬鹿。…そう言えばお前はAU食らっても感染しないのか?」
「…あー、その、何て言うか、ね?
感染済みさ。だぁら二度目の大魔王戦(笑)が起こらないように君呼んだし、感染させたし。」
「は?二度目?」
「うん。二度目。」
「対処出来るならやれよ!」
「…その時の戦闘、あれだよ?世界の九割キノコとかカビとかだよ?そんで、大魔王の台詞が、「キノコに舌先三寸有っても意味無いね…何でキノコまみれに成ったか気になるよ全く…」とか言ってたけど、ちょっと私、はっちゃけてたからさ。「世界すべてを征服し、私の世界を造り上げるのだ!すべての人類をふ [自主規制] にし、選り取り緑の中から一番良いのを行き遅れない内に貰う!」とか言ってさ?ノーマル人類とかをファンガスなレディース&ジェントルマン、それにボーイ&ガールにしててさ?知らん内に死んでた。」
「粘菌世界、やったのか。しかも、性癖がお前ちょっと…ってか、今の時点でお前、選べてねぇじゃん。ついでに言えば、大魔王って詐欺師限定かよ…」
そんでもって大魔王、不憫だな。
「突っ込みが多いね!まぁ、あれだよ。偉くなりすぎたら、選べる人、居なくなってた。…なんか、ね?こう、畏れ多いだとか人外はちょっと、とか、ね?…ふふ…好きで人外になった訳じゃないのにね?あれ?何か涙が…」
「あー、うん。何か、ごめんな?」
「いや、良いさ。別に。…って、あれ?人外ってことに驚かないの?」
「…お前、今の俺見て言うか?竜人だぞ?兄貴よかマシでも竜人だぞ?完全に人に見えるお前より立場悪そうだわ…」
兄貴は人に見えるけど怪我すると血が真っ黒っつーか宇宙みたいっつーか、あれだ。ファファファの人の言うような、無の色だったんだよな。…いや、血を見たのは兄貴が何か儀式してた時なんだけどな。
「あぁ、そっか、彼の弟で、しかもちょっとは事情知ってんのね。じゃあ見た目は人間で、中身は比較的まともな私はセーフか。…彼の中身は絶対生物じゃないよね。彼の訪れた世界の資料見たけど、体液おかしいもん。神も管理者も血に触れたら弾け飛ぶってなんだよ…」
ん?そんなもんだったのか、アレ。
「そう言えばお守りとか言ってた謎の液体の入った瓶、兄貴の血か。」
「…え?そんな超兵器、何処にやったの?」
「俺の鞄に入れてたから、事故で粉砕した、か?」
「ちょっと用事出来たァァァァ!!!また今度来るよ!」
ハハッ。そんな危険物、兄貴が俺に持たすわけ無ぇがな。…無ぇよな?
…まぁ良いや。取り合えず、大魔王問題解決のためにも、発展させるか。んで、その為に人に居着いて貰えるようにしねぇとな~。
さて、ここで更に深くネタバレしようかね。見たくない人は飛ばしてね。
俺の兄貴、『処刑人』こと神崎 達哉。えー、異世界から戻ってきたときには、琴梨 達哉。何だかんだあって何度か転生や転移を繰り返し、幾つもの世界を破壊したが、柊 零花を連れて元の世界に戻ったらしい。
『処刑人』の通り名は自称か他称かは不明。
転生とかの大まかな粗筋は聞いてる。半信半疑だったけどな。因みに変化は目の色と、生まれつきのほくろ、後は茶色っぽい黒髪が赤っぽい黒髪になってたことくらい。
たまに人外な動きをする。それと、基本無表情。なんでや。
一応異世界云々の時に聞いた話だと、敵である大国の6割を一人で侵略したらしいな。何でも基地掌握は機械系統があったら全部掌握したとか。その上で銃弾を自在に操れるとか言ってたっけな。
『御庭番』こと、ちぃさん。荒城って苗字だったと思う。下の名前は知らん。『御庭番』も自称か他称かは分からない。
トラブルメーカーのおねぇさん。ただ、剣術が凄まじく、竹刀で瓦を数十枚切り裂いたり、真空波を出したりする。神出鬼没。トラブルメーカーだけど、頭はとっても良いし仕事もとってもできる優秀な人。…性癖は、アレだけど。
異世界云々の時に聞いた話だと、自国を一人で、銃を使わずに防衛しきったらしい。…ちぃさんは、現代でもやりかねないんだよな。
一応俺の刀術の師匠。足元に届く気がしない。
『死神の指揮者』こと零花さん。本名柊 零花。兄貴と結婚して琴梨 零花になった。
人を見る目が凄い。才能を見抜くし、パッと見ただけの人の得意な事を当てる。ネットのチェスとかの戦略ゲームで、黒星がゼロって言ってた。何ならFPSゲームは味方しか居ない状態になるとか言ってた気がする。
プロのゲーマーなのかな?それで、『死神の指揮者』とか?
一応、異世界云々の時に聞いた話だと、数百の兵を率いて、一切の敗北無く、作戦は自身以外の死亡者を出さなかったとかなんとか。…その辺の敵国に反感を持つ人間口説いて進軍した上でそうなってるって言ってたから、実際だったら頭おかしいよな。途中から話に名前が上がらなくなったし、多分零花さんだけ嘘だろ。…話の途中が露骨にはしょられてたからそこでなんかあったのかもだけど。
とまぁ、主人公の神崎視点から見ただけの紹介だけど、ネタバレ結構含んでるよ。