後書き demi god
私の作品にはいろいろと神様が出てくるわけですが、その一角、特に重要な設定根幹部分に属する神様が明確に登場する作品でした。
テーマ:神の力を得た小心者の主人公
異世界に行った多くのキャラクターって、何故かその世界にすぐ適応するパターンが多いと思います。いえ、私が知っている作品でそういうのが多いだけなのかもしれませんが。異世界行って、混乱して、魔物に襲われ死にかける。そもそもいきなり戦いになって相手の命を奪うなんて、たとえ魔物、動物相手でも簡単にできることでしょうか。ごくごく普通の一般人が。
そんなふうに、途轍もない力を持っているのに、心は普通の人間で普通に生活をする主人公のお話です。英雄とか、勇者とか、そういうのには興味なし、一般的な生活を、普通な生活を、安全で安穏で、ちょっと苦労はあるかもしれないけど、頑張って生きる。そんな、一般人としての生活を。
もちろん、そんなことを望んでも異世界に行った人間が安穏に生きられるわけもないのですが。運命と言う荒波に巻き込まれ、死ぬか、それともその力を使って生き残るか。
その前に、最初に起きた神様の闘いについてのお話を。私の作品において、神様は主に世界を管理する役割を持った人たちです。その世界管理を放棄したり、勝手な振る舞いをしたり、大規模な別世界への関与を行ったりと、神としてあるまじき行いをしていると、全ての神を管理する神様、二言の神の中の一人、調停と秩序の神により叱られます。程度が低いと神様は消滅させられます。一応、神様に厳密な意味での死は存在しないため、その死を与えるには上位存在による決定により消滅させるなりしないといけません。だからあれほど大暴れして、神をぶっ殺しに行ったわけです。あの時世界を凍結しているのですが、世界を凍結する理由は何をしても問題ないように。世界を凍結している間はどんなことが起きても、それが起きたことが確定していないからです。確定していない事象は少ない力で元の状態に戻すことができるので、世界に対する支障が少ないのです。ちなみに逃げていた神が異世界に穴をつなげたことにより、その世界は凍結されておらず、力による爆発によって巻き込まれた主人公は逃げていた神と一緒に死んでしまいました。
蘇生は出来ません。死者蘇生は出来なくもないですが、流石に色々と問題があります。別世界だったせいもあるでしょう。逆に、その脂肪をなかったことにもでません。時間の巻き戻しはその世界の管理神でもなければ不可能です。一応調停と秩序の神は全ての世界の管理を任されていますが、あくまで世界維持と安定の管理であり、その世界そのものの運営管理を行っているわけではないので。
結果的に、同行していた伊達と酔狂の神に唆され、異世界に送り出すことになりました。その時倒した神の力を宿して。
伊達と酔狂の神は、異世界召喚や異世界転移、異世界転生など、自分の世界の住人を別世界に送り出し退屈しのぎをしている神様です。それは咎められないのか、と思うかもしれませんが、この存在はそれが仕事だったりします。正確には仕事と言うよりは役割ですが。異世界に送り出し、その世界で起きる異世界転生者などの物語を観察する。なお、彼が異世界送りにするのは主に異世界に生きたいと言う願望があるか、彼の住む世界では絶対に叶えられない願いのある人間など。無秩序に誰でも送ると言うわけではありません。最も、やりすぎで異世界送りによる異世界干渉がひどく、調停と秩序の神は毎度彼の下を訪れ注意喚起、しかりつけているわけですが……権限上、同格だったりするのであまり聞き入れてもらえていません。
なお、彼らの強さは読めばわかる通り、星一つ破壊することだってできるくらいの力です。まあ、世界そのものを管理する神様なので、星一つどうとでもできないと困りますし。彼らの能力は、その名前を見ればある程度把握できますが、そもそも持っている神様の権能の存在などもあるので、色々とできると思っていればいいでしょう。ぶっちゃけだいたいはなんでもできるチート野郎どもで認識すればいいです。まあ、これでも神様ですし。
実は、この最初の逃亡している神を追う掛け合い、そもそも彼らはなぜこのような状況になっているのかの経緯があいまいです。最も、彼らには自覚が無かったりします。これは、そもそもこういう物語を生み出すために、わざわざ最上級の神様が作り上げた状況だったりします。最上級の神様は神、もしくは創造主と呼ばれる存在で、まあどこかで出てきているのでその時にでも。
二言の神、と言うのは二つの言葉の組み合わせを名として持つ神です。その二つの性質をそのまま自分の能力、性質として扱う神。なぜそんな呼び方なのか、名前はないのか、と言う話になりますが、神様は名前がない方が都合がいいのです。名前がないと曖昧になるため、どうしても個になりにくい欠点はありますが、その分あらゆる権能にかかわることができます。それは最上位の神と呼ばれる人の担当です。彼らは、名前を持たないことにより明確な個と神という大枠の中間、堺のあたりに存在し、自分の扱える力の範疇を大きくしています。名前は呪い、その存在を明確な一個のものとして固定するための呪術の一つなのです。この世界では。
ちなみに、主人公が蘇生できないのは前述したもの以外にも理由がありますが……神の力の直撃でないとはいえ、その力を受けその存在が大きく損傷、それにより一個の存在として自信を保てなくなりかけていることが影響します。神の力を保有する原因は、その足りなくなった存在の補填として近くで世界源流に還す予定だった神様がいたため、それを利用したからですね。そのせいで、本来は消え去るはずだった神様は……と、後に繋がります。まあ、そのままだったら眠ったままだったでしょう。
元いた世界の彼はどうなったのか、と言うと、行方不明です。なんで異世界に送り出したんだ、っていうと、まあ、彼のいた世界はベース世界に近い世界で、神の力を受け入れた存在を許容できる世界ではないからです。一応置いておけますが……主人公が自覚なしにその神力を使えば多大な被害をもたらしますし、その超常に混乱することになります。超常の力を持つものは超常の世界へ。そうしないと、世界の安定と安穏が保てないのです。傍迷惑な。
異世界に主人公が送られたわけですが、説明がありません。通常、こういうのは神様が説明するのですが……本人らも慌てていたため、説明せずに送り出してしまったようです。まあ、伊達と酔狂の神なら、適当にその方が面白いからとか思って送り出してもおかしな話ではありませんが。そのせいで、自分がどういう状況であるのか、自分がどういう存在になってしまったのか、自分がどれだけの力を有しているのかまったく自覚がなく、その結果襲われてそれに対処して大混乱。まあ、彼の精神的な根っこは一般人ですからしかたないです。
バーシュさんはいい人です。ぶっちゃけ、私の作品において出てくる人で悪人でない人は大半が良い人だと思いますが……この辺りは、一つ前の作品であった、底の世界という世界の闇の要素の受け皿の世界があるため、世界に闇を現出させず、そちらに回すことができるからというのが理由として在ります。なので、私の作品では大半の人は善人。というか、普通の人っていうのは基本的に善人ですよね、多分。光は表、闇は裏。
竜に関しての解説がありますが、それはまた何れ。竜とドラゴンは似てるけど別物、と認識していれば十分です。なお、世界によっては混同されているし、区別する必要がない場合も。
私の作品において、竜はわかりやすく強敵、もしくはラスボスだったりと、まあそういうパターンばっかり泣きもしますが……単純に、強者・敵として扱いやすい性ですね。いつか味方になる竜も……あんまりいないや。
敵として出した竜は、主人公に倒される運命にあります。勇気もない主人公ですが、恐怖はあります。失いたくないと言う恐怖、自分に良くしてくれた、音のある人を守る、失いたくない、そんなことはさせない。それが本能を呼びおこす……と、まあ聞こえはいいですが、こういうギリギリにならないと覚醒してくれないのが精神的にダメダメな主人公のたどる道です。追い込まれないと何もできないタイプ。まあ、一般人精神ですので。
竜を倒すだけの力を得たのはいいのですが、竜殺しは英雄です。街に残ればろくでもないことになるでしょう。仮に英雄扱いされなかったら、何故最初からそれだけの力を持っているのに竜を倒さなかったのか、どれだけ犠牲が出たのかと言われる可能性だってあります。人間ですからね。まあ、隠していたわけじゃないけど隠していたと思われるのは仕方ないでしょう。
作中に出てくる天剣は、kingに出てくる天剣とは違います。あれは神儀一刀のもので……という解説はまた別の機会に。神の使う天剣は、ただ強いだけの剣の一撃です。強力な剣の一撃、それが神の使う天剣という技……いえ、本来は技ですらないのですが。
単に剣を振るっただけなのに剣戟を飛ばせるの? 神様ですから。
神様ってあれこれ無茶してもいいわけきくので便利です。いえ、言い訳というか、神様ってそれくらいぶっ飛んでる存在ですし。まあ、主人公は最後の方にならないと神様ではないですが。まあ、神様の力はそれくらいってことです。
ところで、作中で上層や天層など、世界の構造に関して少々出てきますが、世界は大きく五つに分かれています。天層、上層、中層、下層、底層。そこに関しては別の作品で邪神の住むところとして出ています。天層は、神の住む場所、天と底、神と邪神。対照的な位置です。上層中層は世界数が少なく、上層は世界が二つあるのみ、中層は世界群が三つ存在するのみとなっています。最も、この設定は現段階という所ですが。なお、この作品の世界は下層に存在する世界です。
世界の層分けは上中下に分かれていますが、その名の通り、上と下の高さ的な意味合いでの分け方です。世界の格とかそういうものではないのですが、そのまま格というか立ち位置みたいなものとして考えてもいいです。垂直な世界構想論……正確なものではありませんが、上から下に落ちると帰ることのできない世界の形態。そのまま、上にいる程世界的な立場としては上です。下から上に干渉することは出来ない。まあ、この世界は本当の意味での上下の立場ではないので、不可能ではないのですが、やはり下層に行くほど上の世界への干渉は難しくなります。なお、作中に出てくる二柱は中層の世界の神。真ん中じゃん、と思うかもしれませんが、そもそも上層に二柱、その上の天層に一柱ゆえに、中層レベルでも一応TOP5に入る可能性はあります。まあ、そのうちの一柱は『調停と秩序の神』でしょうけど。世界の始まりの五つの神のお話は……まあ、置いておきましょう。別口で話すかもしれません。
エルフの人。本来は名前がなく、本当にちょっとしたちょいキャラだったのですが…………なぜか勝手な行動をして、出番が増えます。名前がつくのはまあ、しかたないですが、それ以上に主人公の心の根っこの方に印象深く残る程度には、精神影響を与えてくれたでしょう。おかげで後日話を書かざるを得ない程度にはキャラ立ちしました。あれは本当に予想外のものです。
エルフはよくあるように、閉鎖的かどうかというと……この作品においては、積極的に外部と関わることはありませんが、極端に閉鎖的というわけではありません。ただし、作中においては田舎の村みたいな感じであり、村社会の閉鎖性とエルフの外部とのかかわりの欠如故に主人公に対し厳しい態度、ということです。まあ、積極的に出て行けとは言いませんが。主人公自体、かなり怪しいのにも理由はあるでしょう。実際森の中に何故かいたという事実がありますし。
フェニアさんが森の奥に行ったのは、運命の誘いです。まあ、本人が本気で嫌なら行かなかったでしょうけど。雰囲気から、好奇心、もろもろの本人の性質により誘われたものかと思います。もともとの妄想では倒れていたところを拾った感じだったかもしれません。それが熊殺ししたところを拾う形になりました。なお、あの熊は後から追加した存在ですが、あの熊放置していた場合は多分エルフの村が消滅したことでしょう。
姫様、王族は書くのが面倒です。何故かというと、私が王族の暮らしとか、態度とか、そういうものを知らないから。まあ、多くの作品ででてくるのでそういうのを参考にして書くしかないのですが。なお、私の作品ではだいたい王族は王族らしく、という感じで書くようにはしています。よく、王様相手に乱暴に接したり、それを許容したりする作品も多いですが、私の作品だとちょっと……あまり、なんというか、現実的に考えて、王様がそういうのあっさり認めちゃうのどうなの、と思ってしまうので。異世界に行った人たちも、王様ですと差し出され、おうおうと不良みたいな態度をとれるかっていうとそうでないのではと思います、実際。
彼女は他の存在とは違い、少々特殊な能力を持っています。魔術ではなく、特殊能力。予感と呼ばれるものですが、それは自分が行うことに対して未来余地に近い嫌な予感、良い予感を感じるというもの。それにより、昔からある色々な危険・危機を回避しています。彼女の能力はあくまで自分に対しての予感しかわからず、それゆえに他のものに被害が出ることがあっても、自分にとっていいものならばいい予感を受けますし、他の者にとって良くても本人に悪ければ嫌な予感となります。その能力があり、今回の運搬物の運び手を頼まれたわけですが。実際、それを狙った存在による盗賊が送り込まれています。馬車に乗ろうとして、やばい予感を感じ、それを感じない馬車に乗ってようやくというのがこの話の状況です。それは主人公が乗ることになる馬車でした。
山賊の襲撃、無理ない? と思わなくもない程度には、ちょっと強引? いえ、妄想だと馬車の後ろからあらわるという、お前ら襲う気ないだろうという展開だったりします。現実的に考えてあり得ない、ということで、色々考えて今回のような形に。まあ、それでもちょっと厳しくない? その後の戦闘に関しても、二人で二十人相手は無理じゃない? とかいろいろありますが……まあ、正規の騎士と山賊の類なので、一応なんとか、死なない程度には戦えるのでは……まあ、全員参加ではないですし、馬車に残った三人もいますから、そちらに注意を払っているのもあり、かな。二十人ほどだし、十七くらいでもまあ二十人ほどでいいですし。具体的人数は決めてないはず……それなら、一対七くらいに……それでも厳しいかな。
なお、山賊と言ってますが、実際は全然違います。部下の方は山賊かもしれませんが、頭は山賊ではないです。密命というか、姫さんとその運んでいる者を奪えと言われた人間です。こいつが確実に姫さんを襲うため、能力により嫌な予感を感じているのです。
主人公が戦うのですが、これも本来の妄想とは違い、人間相手の恐怖により動けません。でも、まあ、フェニアがいたことがいろいろな行動のきっかけになりました。主人公自身、フェニアにはそこそこ好意を持っていたでしょう。恋愛感情と言えるかどうかは不明ですが。
これ、妄想では主人公が馬車を先に行かせ、後ろから来た山賊に天剣で一掃という、ちょっとこれおかしくないと言えるような内容です。いや、自分で思いましたがこれはないわーって感じです。フェニアいなかったらどう書かれていたか……ちょっとわかんないです。
でも、その後のフェニアの行動も含め、作品にフェニアが絡みすぎた結果が後日話。ええ、手間が増えてます。でも悪い結果ではないかなーって思います。
なお、このときに姫さんの気持ちが少しだけ変化します。主人公の活躍を見て、その強さに憧憬みたいなものを抱いた感じです。まあ、山賊レベルとはいえ、四人をあっさり倒し、圧倒的力で頭も葬り去ったので、滅茶苦茶強いのは傍から見てて分かりますし。
ていうか、終わった後の状況だけ見ているとフェニアさんヒロインに見える……
さて、姫様から今回のことに対する褒美をもらうわけですが、二人とも高望みはしない。まあ、そういう人たちですので。最も、主人公は少々複雑なものを望みましたが。学校に通い、寮生活ができる、その全面的支援。まあ、王族としてはその程度はした金みたいなものです。彼女の命、貞操、運搬物を考慮すれば、それくらいの支払いはむしろ少ないほう。四番目の立場とはいえ、王女ですし。
学園編は大幅にカット。最も、仮に書くにしても何を書くのか、どんなことがあったのかというと、ちょっと困るのでどうしようもないです。一応、王女の支援を受けていることをネタに、と思いましたが……よくよく考えると、これに対して何かしたら、王族側への敵対行動じゃね、ということで誰も何もしてこないだろうな、なんて。結局書く内容もないし、書ける内容もないので……ということでカットされてます。
世界樹の実に関してはtreeの方でも言われていますが……簡易的に、世界を生み出す可能性もある、すべての植物の元となる途轍もない力を秘めた果実、とだけ説明しておきます。神の如き力を内包する果実。禁断の果実、知恵の実、世界の種。
それを、神の力を内包する人間が食べれば神に昇華するのはまあ、必然です。神と融合し、神の力を得た人間がこの果実のある世界に送られた……まあ、偶然であるはずはありません。必然、運命というやつです。
伊達と酔狂の神の作り出しているモニターは異世界観察術式であり、それ自体は世界に侵入せず、半ば外部からの観察に近いです。それでも、世界に近い場所に存在し、ほぼその世界全域に広がっている術式です。通常、この術式は外部や内部から多少攻撃されても問題なく運営されるのですが、今回大規模に破壊されました。その原因が今作におけるラスボス、次元獣。彼らは世界の間に存在するエネルギーの激流の中、その流れに押しつぶされずに生きられる特殊な生き物です。彼らは最初は弱い存在ですが、どこかの世界に入りこみ、その世界を蹂躙、暴食し、成長します。最終的に世界一つを食らうことで成体となり、それは神に近いほどの強さを持ちます。その辺の程度の低い神様ではせいぜい追い払うのが精いっぱい。この存在に対して対処するのは、主に調停と秩序の神。まあ、彼女の仕事上の相手の一つですね。放置すれば幾らかの世界が消えますので。まあ、これをおやつにしている神様もいるんですが。なお、次元獣に術式は下位の意思はありません。ただ、これが術式に触れた結果破壊されただけ。まあ、仮にも神クラスの存在ですから。
見た目、獣ということですが、何でもいいです。まあ、獣っぽく書くのが一番ですが……フェンリルのイメージが個人的には強いかな。一応、化け物ということでそれっぽくは書いてますが……難しい。実際、そういった化け物の描写って大変。あの手の化け物をうまくかける人が羨ましい。私の性質は、既存の者を変質、切り貼りしての利用が強いので、どうしても完全オリジナルは大変です。
心象世界……正確には、存在内部の世界での戦い。これは元々構想していましたが、終わり方がちょっと違う形。あの世界は存在の内側ですが、形をとってるのは心、精神の部分が大きいです。存在的にダメ神と主人公は、主人公を主体とする形で混合されていました。ダメ神は主人公の使う力、その発生源の神の部分として存在し、本来はその意志と呼べるものは主人格である主人公と相対することは不可能です。しかし、世界樹の実を取り込むことにより、髪の力を含めた存在を押し広げ、その恩恵を受け自身の力を増加、意思を現出させることができました。そして、彼のすることは復讐、自分を殺した神への復讐、および自分の欲望の成就。まあ、いいことではないです。そのために主人格を殺そうとします。
存在の内側、心象の世界では、死んだと思うことで死にます。もしくは、精神的に打ち負かすことで殺すことができます。あの世界では通常の物理攻撃手段では殺すことができず、一般的には精神的に殺す事でなければ殺せません。なので、ダメ神は不意打ちで死を意識させ、死亡させようとしますが、まあ失敗します。
主人公対ダメ神、もともと神であるダメ神の方が戦い自体は優勢ですが、この戦いで主人公が紙の戦い方を学びます。まあ、あれほどのことは自身の管理世界であったり、神の管理が及んでいない世界であったりでないとできない上に、主人公の状況ではまだまだ難しいのですが、存在の内側の世界なので可能です。
最終的に、主人公のとった神殺しの手法は、存在の切断。本来、ただ斬るだけでは達成されない、存在そのものを切断する攻撃。よくある魂だけを斬るとか魔だけを斬るとか、そういう感じのイメージ。いうなれば、概念的な切断です。なお、この能力を主人公は理解し、空間を切り裂いて道を作る移動手段を得たりします。
この戦いの直後、現実に戻ってきたときに主人公はほぼ神になりました。そのため、セシリエの予感が通用しない対象となり、その圧倒的存在感にセシリエさんは呑まれ、半ば狂信気味な心情を持ちます。恋愛感情……とは微妙に違うかな。まあ、狂愛に近いのかもしれないけど。予感が通じない、というのも、今まで予感に頼ってきたセシリエには新鮮であり、新しい感覚です。初めて、というやつですね。なお、若干の独占欲もあるようです。そのあたりは後日話ででてます。
次元獣強すぎ。いえ、私が書いてるのになんで自分で文句言うんだという話なんですが、だいたいでかいやつは強い、世界一つ喰らった存在なんだから世界一つ分と同クラスの強さでもおかしくないよね、とか、そもそも神に匹敵する存在なのに、ほぼ神に成り立てのまだ神とはっきり言い難い二十年ほどしか生きていない子供に次元の荒波を悠々と駆け抜けることのできる次元獣が負けるはずもないのですが。それでも、もうちょっとまともに戦えるようになってたはず、妄想では。まあ、妄想の内容が作品を書く上であてにならないのは確定的に明らかなんですが。
なお、調停と秩序の神の介入は予定通り。まあ、彼女が介入しないと正式に主人公を神として扱うことは出来ませんので。支援やバックアップに関しても予定通りで、主人公を正しく神とするために彼女が手伝うことになります。まあ、今回のことは彼女にいくらかの責任がありますので。
そういえば、後に話が出てくる基準世界、ベース世界に関してはここでも話が……自分で書いててあれですが、どこで何の話をしているか正確には覚えていないのは問題です。基準世界、ベース世界と呼ばれるのは、要は私や読者である人たちの住む、この世界、現実世界の事ですね。まあ、私の描いているファンタジーなあれこれの存在しない世界の事ですが……こちらの世界と、伊達と酔狂の神の管理する長閑所がその基準世界の割り当てです。もしこの世界で魔法とかそういうものが見つかれば流石に基準世界のルールが崩れますが……まあ、実在がどうかは不明ですし、今のところはどうでもいいですね。
その後の話。主人公は神として祀り上げられ、セシリエさんが仕え、後日話でフェニアも追加、まあこれ以上の従者の追加はないでしょうけど。神は不老不死ですが、その神の従者として使える二人も不老不死になります。まあ、そうしないと死に別れしますので。もちろん、本人が永遠に側にいるつもりなら、ということになるでしょう。こういった例は、loopのセリアもそういう感じです。まあ、彼女は神となる前からの繋がりなんですが……
後日話はフェニアの合流話なので、具体的に語る内容もないのでまあ置いておきます。本来は姫さん一人だけだったのになー。
まあ、そんな感じ。この話は神様とか、私の作品における裏の部分がそこそこ出てきた感じ。裏というか、私の作品の多くにはどうしても神様が関与していることは多いのですが……いや、意外と少ないかも? まあ、異世界に移動する場合はほぼかかわってきます。伊達と酔狂の神かその部下辺りが。
実は色々と世界関連で様々な設定がありますが……まあ、全部を見せるわけでもないですし、その時その時かな。一回神様関連の閑話あたりは書きたいかも。




