後書き guardian
今回は悪の組織に対し正義の味方のお話。まあ、以前書いたのの一つに悪の組織があったので、それに対してという感じで作った感もありますが……
テーマ:攻撃能力のない主人公
と、言うことで。今回は正義の味方、ヒーローの主人公ですが、全く攻撃能力がない、防御力の高い特化型の主人公という感じです。当然ですが、攻撃能力のない正義の味方ができることなんてものは限られており、悪の組織の怪人が町を襲った時、それをいち早く察知し怪人が市民を襲う前に体を張って護る、そして怪人が町や人に被害を及ぼさないよう全力を作り、他の攻撃能力を持つヒーローが来るまで囮になる、くらいしかできないということになるでしょう。
実際、彼によって守られた市民は数知れず、彼が囮になって怪人を不意打ちし弱ったとことを楽に倒したヒーローは数知れず、しかし彼らの手助けや護りとなった彼はその戦闘能力の無さゆえに敵を打ち倒したと称賛されることなく、ヒーローとして市民からの人気がないという存在です。命がけで頑張っても報われないのは悲しいことですね。でも、本人はヒーローとして護ることさえ果たせるのならばそれでもいいと考えているようです。少々あれな精神構造ですね。
主人公が人気ないのは、ただ市民を守って一方的にやられている現場しか市民が見ていないから、というのはあるでしょう。まあ、明確に相手を倒したと言う戦果がないのでしかたないのですが……一応、彼の役割はかなり重要です。は怪人の登場を察知しての最速で現場に向かいたどり着くこと、市民や街を守り被害を出さないこと、そして怪人の攻撃を受けることにより、相手の強さや能力を知ることができること、囮になって不意打ちを仕掛け確実に楽に被害少なく倒せること、いろいろです。でも、まあ、そういうのは目に見えにくい戦果と言うか、理解されにくい戦果と言うか、そういうものなのでどうしても評価にはつながりません。
どうでもいい話ですが、キャラクターは地味に名前に火水土風っぽい感じの漢字が入ってたりします。これは元々意図したものではないのですが、主人公とヒロインの名前を書いている時にふと、水と風がはいったので、なら四属性にしてしまえとなったせいです。
月音はヒロイン枠、医務室の治癒能力をもつ医療人員です。最も、主人公以外の患者が訪れることはめったにありません。主人公が正義の味方をやるようになってからは主人公以外の怪我人がほぼでないためです。そのせいか、彼女は主人子に対して強く心配することになります。特に戦闘被害、怪我の類はいつも彼の身が受けるから余計にひどくボロボロになるので。そういう心情から、彼を弟のように思うようになってます。その時点では親愛よりのものであり、恋愛感情ではありません。ちなみに、一応ほぼ同年代なんですが、主人公を弟のように思うのは顔が子供っぽいせい。身長も低めだから、と言う感じの理由らしいです。まあ、主人公は免許証とか身分証明しないと酒が買えないタイプですので……
佐遊さんは本来チョイ役だったのですが、何故か名前付きで出番も増えたキャラです。まあ、情報系の人間って結構使いやすいですし、いろいろとヒロインや主人公に絡ませて情報伝えたり、場面を動かすのに便利なんですよね。
彼女は月音が主人公に対し恋愛的な行為を抱いていると考えていましたが、前述のとおり実際には親愛です。最も、何かきっかけがあればすぐに恋愛感情に代わる可能性の高いものですが。
彼女の月音に伝えたヒーロー人気投票は、テレビ局とかマスコミの勝手にやってるものです。まあ、彼らもそういうのを売りにした方が視聴率良いし、ということでしょう。実際やられるとヒーロー側は結構面倒くさいと言うか……困るでしょうね。流石に個人情報までは探れないですが、もしそこまでされたら家族に被害が出たり、人質使われたりで本気で危険です。
穂村は悪人面です。正義の味方をしているのに悪人面、ということなのでどうにもあれです。本人の性格……というか、喋り方もちょっと正義っぽくないです。しかし、そういった部分を利用し、悪の組織側に侵入し情報収集をしています。なんで悪の組織側にいてバレないの、と思いますが、まあ、その辺はあまり深く考えない方がいいです。まあ、本人の能力が特殊性の低いものなので、単純に怪人として強化されていると考えることができるから大丈夫、なのかもしれません。
主人公の友人……親友なのですが、互いの顔と身長のせいで一緒にいると悪い奴が子供を脅しているのでは、と間違われることもあります。それも何度も。本人らもかなり困っている様子です。
ちなみに、穂村は焔、火の名称をイメージして名づけ。まあ、性格的にも属性は火っぽいし。
なぜ主人公のスーツが修復されなかったのか。修復したことにしてその分のお金を、という発想ですが……穴ありすぎじゃない、自分? まあ、そういった部分の設定はうまくできてないのはこちらのミスですね。実際、スーツの修復にかかるお金を修復していないのにしていることに、といっても無理も多いです。だいたい、その程度の金額を懐に入れてどの程度稼げるのかって話ですが……経費削減にしても、そもそも一人分のスーツ修復しかしてないのだから、そちらにかけるお金が余るはず、それを考えれば、他の人のスーツを修復したことにして懐に入れるほうがよっぽど安全で稼ぎもいいのでは……?
まあ、そのあたりの設定的なありえなさの結果はご都合と思うしかないでしょう。ここではスーツが修復されないことが次の流れに繋がるので。
主人公のスーツが修復されないと、主人公は襲撃できません。正義の味方がスーツを着る理由は様々で、姿を隠す、防御能力を上げる、スーツの機能で本人の力を高めるなど、様々な理由があります。
スーツ無しでは出られないので、次に出てきた怪人に市民、ヒーロー側に被害が出ます。今までは全部主人公が守ってきましたが、それゆえにどちらもその手の意識が薄いのが一因にあったのもあるでしょう。また、静城の防御、守護の能力の高さ、その役目により怪人側の冷静さを失わせたり、意識を自身に集中させたりなど、他のヒーローが攻撃しやすくしているのも大きいです。今まで不意打ちのあと、ダメージのある怪人ばかり相手をしてきたツケです。ある意味主人公に原因と理由があると言えますが、それが悪いと言うわけでもないでしょう。ヒーロー側がしっかりとできるように訓練し、意識高く行動していれば避けられたはずです。
結果、大きな被害が出て、それによるマスコミからの突き上げがくることになります。毎回被害が出ていれば、いつものこととして責められるでしょうけど、今回は今までほぼ被害ゼロと言う状況からの大被害。十人に届かなくても零と一以上は全然違う、というやつです。今まで被害が出なかったのになぜ今回被害が出たのか、マスコミ側だけでなく正義の味方側の上層部も疑問に思うでしょう。どうしてそうなったのか、調査や監査があってもおかしくありません。マスコミや市民は面倒な相手です。そうなれば基地長のしたことはばれるでしょう。それをどうやってうまく誤魔化すか……その情報改竄の結果、静城が本部に呼ばれることになりました。それに対し疑問を抱くのはもちろんヒロインなわけですが。スーツも盗まれましたし。
穂村や佐遊と結託し、月音は決定的な証拠をもって基地長を告発するわけですが、そうしてもう駄目だという状態の基地長に近づいたのが、彼の側で悪事の手伝いをしていた悪の組織の潜入員。まあ、こちらが送ってるなら向こうも送ってきてておかしくないです。
結果、基地長は悪の組織側に参入、本部の位置をばらし悪の組織側が攻め込むことになりました。本人もそちら側の力を貰い、月音に復讐を、と動いたのですが、残念ながら主人公が身を張って邪魔したわけです。ちなみに、このときの主人公を見て月音の心が動いたわけですが……まあ、大事な弟のように思っていた身近な家族でない異性がカッコいい所見せて男を感じさせたらそうなってもおかしくは…………ないのかなあ? どうでしょう?
ちなみに、その原因となった基地長に教えた局長はあとで叩かれます。そういう情報は復讐などを考慮して教えないのが当たり前だと思います。
主人公は何処までも、正義の味方として自身の役目を果たそうとするのはちょっと異常です。まあ、こういう立場の力を手に入れた時から、少し人の道からずれたのでしょう。その歪みがあったからこそ、月音は心配する気持ちがあったのかもしれません。本部襲撃でも、治療されたとはいえダメージを受けてすぐにスーツを着て出向くほどです……ちなみに、スーツは証拠品で持ち込まれていた奴です。もしなければ出なかったでしょうね。その場合はどうなったか……まさか、相手方のボスと当たることになるとは本人的にも予想外でしょう。まあ、やることは変わらないでしょうが。
月音の頑張りは報われるのか……恋愛事情に関してはどうなるのかは、まあ、こっちはくっつけるでしょうね。私が。問題は穂村と佐遊さんのほうですね。実のところ、佐遊さんキャラクターとしては本当にチョイ役だったので……この流れは結構予定外、でも面白い結果だと思います。まあ、穂村の頑張り次第かな。
ところで、まだ話していない槌原。彼は土を名前に含みますが、能力は雷。まあ、雷と言うよりは槍なんですけど。彼は最後の主人公の助けが主な役割ですが、途中で主人公を案内する役割になったり、局長に咎める言葉を言ったりしてます。地味に出番増えてるのかな? まあ、後に彼は基地長の後釜に着くわけですが……それによる主人公の立場改善が起きる、かも?
まあ、だいたい後書きで書ける内容はこんな感じ。もはや後書きと言うよりは、作中解説になっている後書きでした。




