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第11話 経済問題① ショカ動で公正化


ここでは、労働者を搾取する経営者を懲らしめるという「公正化」のプロセスに、怪人さヨークの精神攻撃が立ちはだかります。


【主人公:俺(Z-001/ショッカー総裁)】


【場所:全国のブラック企業本社、ショッカー秘密配信スタジオ】


【敵:怪人さヨーク、レッサーメン】




1. 搾取の連鎖と「ショカ動」の計画



労働問題(第9話)の解決により、多くの現場で労働環境が改善したが、その裏側で、未だに労働者を搾取する悪質な経営者が数多く存在していた。彼らは、巧妙な会計操作や精神的な圧力を使い、自らの利益を極大化していた。


Z-001の指令は、この「見えない悪」を暴き、社会の公正を取り戻すことだった。


『指令:対象企業の不当な利益構造を徹底的に調査し、その実態を**「ショッカー動画(ショカ動)」**として全公開せよ。悪質な経営者を追い詰め、労働者の給与水準を公務員並みに改善する』


この任務には、潜入調査能力に長けた戦闘員が投入された。彼らは企業の内部に潜り込み、財務データ、内部告発、パワハラの実態など、あらゆる情報を収集。そして、ショッカーの秘密スタジオで、**「ショカ動」**の制作が始まった。


動画は、アニメーションと、戦闘員が現場で撮影した**「嘘偽りのない事実」**の映像で構成された。そして、配信日の夜、日本のインターネットは、黒い衝撃に包まれた。


「ショカ動 Vol.1『搾取する社長の高級車と、凍える社員の給与明細』」


動画は爆発的な拡散力で広がり、対象企業の株価は暴落、世論は怒りに燃えた。数日で、多くの悪徳経営者が辞任に追い込まれ、残された経営陣は、労働者の給与と労働環境の劇的な改善を約束せざるを得なくなった。


2. 罪悪感のノイズテロ


「ショカ動」による公正化の波は、社会に**「正義は報われる」**という強い信念を生み出した。しかし、この「個人の成功と公正さ」という概念こそが、怪人さヨークの最も嫌うものだった。


怪人さヨークとレッサーメンの群れは、動画配信元の近くにあるテレビ局の前で、再び**「呪詛の集会」**を始めた。


彼らは、拡声器型変身装置で変身し、街中にノイズ波を発生させる。


「誰も幸せになる資格なんてない! 成功した者は全員悪だ!」


「給与が増えて喜ぶなんて、過去の罪を忘れた傲慢な行いだ!」


怪人さヨークの目的は、この**「公正化による喜び」を、「罪悪感」**で汚染することだった。


「ノイズ・コマンド!」


拡声器から放たれたノイズ波は、ショカ動を見て感動していた人々の脳内に直撃する。彼らは突然、思考放棄の状態に陥り、動画の内容すら信じられなくなった。


(給料が上がったのは、本当に正しいことなのか? 誰かの不幸の上に成り立っているのではないか?)


3. ゴーストギルト・ウェーブの猛威


怪人さヨークは、この精神汚染を一気に拡大させるため、必殺技を放った。


「ゴーストギルト・ウェーブ!」


罪悪感の波動が街中に広がる。ショカ動で救われた労働者たちですら、突然、深い自己否定に陥り始めた。


「貧しいのは、日本のせいではない。自分の努力不足だ……」


「社長を追い詰めたのは、私のワガママだったのかもしれない……」


誰も悪くないのに、すべてを自分のせいだと思い込んでしまうフィクション精神ウイルスが、国民の活力を奪っていく。


Z-001は、この攻撃が日本の精神的基盤を破壊すると確信し、最前線に躍り出た。


「イー! (この怪人は、公正な未来への希望を殺そうとしている!)」


4. Z-001の「未来志向の正義」


怪人さヨークは、Z-001に向けて、ジャッジメント・チャントを集中砲火する。


「貴様は悪の組織の総裁だ! 貴様が正義を語るな! 貴様の存在こそが、最も深い罪悪だ!」


Z-001の心臓部(使命を司るコア)に、強烈な罪悪感の波動が叩きつけられる。しかし、Z-001には個人的な感情や過去の罪の意識が、元から存在しない。あるのは**「日本を救う」という、純粋な未来への使命**だけだ。


Z-001は、この**「無垢なる使命」を反動エネルギーに変え、さヨークに向けて、力強い「イー!」**の波動を放った。


『イー! (過去のレッテルは関係ない! 我々の行動は、未来の幸福のためにある! 貴様らの呪いには、未来への信念で対抗する!)**』


Z-001の「未来志向の正義」の波動は、怪人さヨークの過去にこだわる精神攻撃を弾き返した。


怪人さヨークは、自分の攻撃が全く効かないという事実に錯乱した。


「未来、未来と……なぜ過去に目を向けない! 罪悪感こそが、人間を制御する唯一の鎖だぁぁ!」


彼は、未来への希望という強烈な光に焼かれ、耳鳴り竜巻ティンナイト・ストームを起こしながら、レッサーメンと共に撤退していった。


こうして、「ショカ動」による公正化は完了し、日本の労働環境と経済格差は、更に是正された。国民は、公正な富の再分配と未来への希望という、二重の幸福を手に入れたのだ。


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