●6-13A1 放送室裏へ――侵入ルート選択と、日常設備の喉元(※分岐実行パート)
神社を出てからの帰り道、わたしは一度も“答え”を声にしなかった。
すずが隣で「ありがとうございました」と言っても、わたしは頷くだけ。
返事は禁忌。
返事をした瞬間、喉が回路になってしまう。
校舎へ戻れば、もう夕方の色は薄い。
廊下の明かりが増え、窓が黒くなり始めている。
日常はまだ残っているのに、影が伸びる時間になる。
(放送回路が神社を叩いた。
次は、叩くだけじゃ済まない)
わたしの掌の中で、“名の防壁”の札が冷たく鳴っている気がした。
『……おねえちゃん……
もう……
のど……ひらきやすい……』
「分かってる」
わたしは心の中だけで名を握った。
(汐見、灯子)
それでも、校内放送が一拍だけ歪む。
「放送委員より――」
「――……す……ず……」
混入が続いている。
弱体化したはずなのに、まだ“喉”は生きている。
(原初札が残ってる。透子の導線も残ってる)
そしてわたしは何より気づいていた。
すずの“穴”を縫っている間、
自分の刻印が強く反応したこと。
(黒幕に見つかりやすくなった。
つまり、今夜は“こちらが狙われる”)
校舎の壁に貼られた校内地図を見た。
放送室は特別棟の二階。
その裏側に、設備廊下。
点検口。配線。日常設備の喉元。
どのルートで近づくか。
最短で切るか、情報で固めるか、結界に頼るか。
選択は今夜の生死を分ける。
【選択肢】侵入ルート
A:設備廊下ルート →☆13A1-A
B:図書館経由ルート →★13A1-B
C:神社裏通路ルート →◇13A1-C




