表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

エピローグ


「あなたたちのおかげで助かりました。本当にありがとうございます。どうか、お元気で。」


すっかり元気になったアイリス姫が言いました。頬に血の気が差して、唇もふっくらとして、とても美しいお姫様です。


「お役に立てて、よかったです。」


「アイリス姫もお元気で。」


ウィリアムとシンシアも、別れの挨拶をしました。


「君たちには本当に助けられたよ。ありがとう。お礼にこれを持って行ってくれ。」


レイトンが言いました。


「これは、金の実がなるブドウの苗だ。食用にしても美味しいし、乾燥させれば金塊になるという特別なブドウがなるのだよ。」


「わあ、ありがとう。大事に育てるよ。ね、シンシア。」


「ええ、実が生るのが楽しみね。珍しいものをありがとうございます。」


シンシアがにっこり笑いながら言いました。


「それじゃあ、二人ともお元気で。さようなら。」


「ウィリアムとシンシアも元気でな。さようなら。」


こうして、ウィリアムとシンシアとラスクは魔動船で地上に帰り、仲良く元気に暮らしたのでした。

後にウィリアムとシンシアのブドウ農園は、とても美味しいことで有名な金のぶどう酒の醸造所になりました。

でも、ウィリアムとシンシアはどうやってその金のブドウを手に入れたかを、終生誰にも語ることはなかったのでした。



おしまい


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ