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01 詩 最後の恋
さようならと告げて 君はいなくなった
ありがとうと言って 出会った君が
一緒に過ごした時間は それほどないけど
君の姿は 君の想い出は 一番深い所に残っている
突然だけどと告げて プロポーズをした
気まぐれだと言って 彼女はそれを受け入れた
一緒に寄り添った時間は それほど長くはないけど
金輪際ありえない程の 恋をしたと思っている
誰かに語られるような起伏のある人生じゃなかった
多くの人に大切にしてもらえるような価値のある人間じゃなかった
君と出会ったのはただの偶然
君を捕まえられたのはただの幸運
それでも本来得られなかったものだからといって
手を伸ばさない…なんていう選択肢はなかったんだ
「ストーリー」
君にとって俺は一番じゃなかったかもしれないけど。
俺にとっては君が一番。
だからもう、恋はしない