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日記 1

 しまった!

 気づいたときにはもう遅かった。

 私は小島くんの家に、パソコンを置いてきてしまった。

 だからこの日記も、今日だけは紙に書いている。

 どうしよう……。

 なんてドジなんだわたしは……。

 小島くんに迷惑掛けてばっかりだったな、今日。

 

 っていうか、小島くん小説家だったんだ……! すごいなぁ。

 きっと私なんかよりも面白い作品を書くのだろう。

 今度本屋に行って三冊全部買ってこよう。

 参考にさせてもらうためだ。べつにパクるためじゃない。

 うわぁ、でも影響を受けやすい私のことだから、私の小説も小島くん色に染められてしまうかも知れない。

 

 って、小島くん色ってなんだろう?

 ……はぁ。

 まだ胸が落ち着かない。

 心臓の高鳴りは、今夜中に収まってくれる様子もない。

 私は、好きな人の家に行ってしまったんだ。

 

 …………………………はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!

 小島くんに嫌われてないだろうか?

 私のこと「パソコンを忘れてくバカなクソガキ」とか思ってないだろうか。

 小島くん、クールなキャラで、ふだんなに考えてるかわからないから、よけいにドキドキする。

 

 小島くん、かっこよかった。

 あのクールで無表情な感じが、私は好きなのだ。

 小島くん、アァ小島くん! 明日も会えるんだね。

 私は乙女のようにときめいていた。いや乙女なのか? ……私なんかが乙女を名乗ってもいいのだろうか?

 小島くん、明日パソコン持ってきてくれるかな……

 それとも気づいた瞬間に取りに戻るべきだったかなぁ?


 うわー、またやらかした感が増す。

 どうしよう……。

 本当に小島くんに嫌われてないといいけど……

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