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今後の保険相談会

読者の皆様に感謝

ブックマークしてくれた方に感謝


だいぶざっくりしているが必要な情報は集まった、これ以上は俺が知るべき事じゃないだろう

下手に悩むなら聞かないほうがいい


これからの事をどうするかが問題だろう


「俺はどうすればいいのか」


俺の力が何なのかを知った

それは全くの偶然だったろう

あり得るはずのない欠陥品、だからこその力


「まずは私があなたを認識する前の予知、イレギュラーが介入しなかった時の未来を話す」


認識しないと予知は働かないのか


俺が居なかった歴史

ここではまだ未来なのか


その未来を知る事でどう動くか

察しはついたが今までは負けている

でなければ俺が出る必要はない


負ければ当然ながら輝樹や火織や立花も殺される

それが嫌だから戦う


俺はみんなを守るために戦い

ユノは宿敵であるフェルシオンを倒すために戦う


戦う力を求める俺はユノが必要

運命を変えたいユノは俺が必要


まさにWin-Winな関係だ



「知りたい、これからの自分のために」


ユノは満足そうに頷き話してくれた


「まずは勇者のこと………」




 

水成が城から出てユノの所についたあたりから数日経った頃


輝樹は訓練場で木剣を振っていた

上から下へ振り下ろし、横への薙ぎ払い

教わった型を何度も振っていた


「輝樹殿」


一人の兵士が駆け寄ってきた

輝樹は剣を振る手を止めて汗を拭った


「騎士団長から至急来て欲しいとこ事です」


「団長が?」


騎士団長は輝樹に稽古をつけている人物であり

無論先程の型も彼に教わった物だ


そして国の最大戦力の一人でもある


輝樹は訓練以外では彼とはあまり親しくはない

師として戦士としては尊敬できるが、人間性では心許ない


「要件は何か聞いてるか」


「いえ、特に何も」


それは会って直接話したい事だと予想し木剣を腰に下げ訓練所から出た


長い廊下を歩く

途中でメイドなどの使用人に声をかけられるが断りを入れ

真っ直ぐ向かった



騎士団長の部屋の前で深呼吸をして

扉をノックする


コンコン


「入れ」


許可を得て輝樹はドアノブを回し室内に入る


「ようやく来たか」


書類の山に囲まれた団長が机に足を投げ出していた


床に転がっている国宝級の鎧を拾い輝樹は棚に置いた


「少しは整理したらどうです」


「した側から沢山の紙切れが運ばれてくんの」


輝樹の小言をさらりと受け流し愚痴をこぼす


「僕は何のために呼ばれたんですか」


輝樹は当初の目的について尋ねた


それに対して団長は慌てて積み上げられた書類から一枚の紙を引っ張ってきた


「これだ」


輝樹は自分に投げられた書類をキャッチし目を通す

そこには


『恋人破局大作戦』


「………」


「多分これ違いますよ」


輝樹は整理ができてないからと言わんばかりに言う


「裏だ、裏」


言われた通りに裏返すと


騎士の遠征について書かれていた


(大事な書類を裏紙として使うのは)


思った事を頭の隅に置いておく


「そろそろここでの訓練の限界を感じてな、財務大臣を脅したら経費が思った以上に降りたんだ」


早い話

実践を兼ねた訓練をすると言う事だろうと輝樹は理解した


「話のネタにしてたら魔法師も参加させろと言われて」


どうせやるなら一緒に纏めよう

貴族の考えはどこまでも外道だ


「どこでやるんですか?魔族のことだってあるのに」


「いや、彼奴らはまだ出てこない」


「何故そう思いますか」


「歴戦のカンだ」


頼りない理由に輝樹は顔をしかめた


「まあ気にするな、気楽に行けって」


団長は笑いながら背中を叩いた

輝樹は書類を四つ折りにしポケットに入れた


「では失礼します」


「ああ」


輝樹は部屋から退出した



「これで何とかなるんだろうな」


「そうだな、少々違うがまあ誤差の範囲だ」


「そうか」


「だが殺すなよ、俺の弟子だ」


「分かっている、それ以前にそんな気はない」


「なら良い」





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