男なら
ブックマークありがとうございます
…ふーん
…へーえ
腕組んでしたり顔をしてる少女を見ながらお茶を口に運ぶ
「じゃあ次の事だが…」
話を進めようとするとユノが咳払いをした
何事かと思って見ると少し不機嫌そうにに見える
「私は神よなんか言う事ないの」
いや急に言われても
どうせ神といっても派遣社員みたいなもんでしょ
反応に困ること言わないで欲しかった
あ、俺が自分で聞いたのか
「次の事だが」
すごく言いたそうな顔をしてるが次に進もう
「俺を強くすると言ったが具体的な事を教えて欲しいです神さま」
心にも無い事を言ったら
ユノの機嫌がちょっとだけ良くなった気がした
「それを話すにはあなたの力が何かを伝えないといけない」
俺の力?人の機嫌取りがうまいことか
確かにさっきよりは口調が少し緩くなった
下げてからあげると凄いな
考えてる内に
ユノは淡々と話す
「あなたの力は特別、この世界でただ一人のもの」
「俺は何も持ってないと言われたが」
確かに言われたのだ
カスとかクソみたいな事
「そうあなたは他の人が持っているべきものを持っていない、それは良い意味でも悪い意味でも」
ちょと何が言いたいかわからない
持たないことは劣ってるという事だ
「この世界の魔法はエレメントと呼ばれる物がありそれを持っている事を適性があると言う」
適性は聞いたことあるがエレメントは無いな
恐らく俺はエレメントも無いのだろう
「適性がなくても努力すれば適性は増える」
「普通誰でもメインとなるもの一つ後は小さいが例外以外全て持ってるから、ミジンコだって持ってる」
俺はミジンコ以下か
悲しいな
「あなたはエレメントそのものが無いから絶対に魔法は使えない」
言い切られると悲しく感じる
でもわかりきっていた事だ
「後、絶対に持っているべき物」
魔法の才能以外の無いもの
超人的なパワー
その他諸々が強化されないことか
「それは強制力」
強制力?
何のだ
「人や生物を含むすべてのものは運命によって決められている、だけどあなたにはそれが無い」
運命
初めからこうなると物事が決まってると言うことだろう
決まってたから何だ
「あなたはこの世界では異端な存在よ、言わば理りの外側の存在」
外野って事か
絶対に揺るがないはずだった歴史が俺というイレギュラーの介入により変化するって事か
「あなたは魔法を使えないというこの世界での致命的な欠点の代わりに運命から外れられた」
確かに魔法文明の世界じゃ致命的だ
火一つ起こせない。コップ一杯の水も出せない
俺は魔法という夢を失った代わりに現実を変える力を手に入れた
「だからあなたに戦って欲しい」
「未来を変えるために」
俺はそれが信じられなかった
あの時無いと言われたため自身がはなかったのだろう
「その力で救えるのか」
聞きたかった
俺は友を救うために力が欲しかった
その力で救えるのか
こんな欠点だらけの力で救えるのか
「この力で戦えるのか」
俺は無意識に口を開いていた
「私はあなたを鍛える、未来を変えるために、死なれたら私が困る」
俺は友のため
ユノは自分の未来のために
この力で戦う
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