世界
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ハーレム設定入れたのにヒロインが…
とある洞窟内部
本来ならば魔物の一匹くらいはいるはずだか足音一つ無い
水脈から滴る雫の音がよく響く
洞窟の壁に描かれた奇妙な壁画
片手でそれを触れながら言う
「ようやく動いたか」
布切れを纏った男は本を眺めながら歩いた
無造作に開き
男は本のページを次々とめくる
めくる手を止めた
そこには何も書かれていない白紙のページだった
「遂に接触したか」
何も書かれていない本を眺めながら呟いた
まるで文を沿うように手を動かす
「奴が動いたという事は…」
男は額に手を当て笑い出した
「ハハハハハッ」
洞窟内に甲高い笑い声が響く
上を向いて笑い続ける
指の間から見える目は飛び出そうなくらい見開いていた
歯を剥き出しにした口
額に当てた手は次第に上に上がり
髪の毛を掴んだ
「ハハハハハッ」
「ハハハハハッ」
背中から倒れ込み男は歓喜に浸る
「輝樹とか言ったなあの少年」
「彼の十帝入りは確実だ」
男は一人で叫び出した
誰とも会話するのでは無く独り言を言い続ける
「だがまだ青い、弱い、小物だなぁああ」
「弱くて消えそうで小さい男には救いの手が」
「いるよなぁ」
男はそう言い
立ち上がる
何も無い空間に手を伸ばす
男の手からとてつもないエネルギーと光が溢れる
光はエネルギーを包み込み、形を作る
少しずつ少しずつ形が出来上がって行く
強度は増し形はよりはっきりと
細長く、そして薄く
眩い光の後に出来上がったのは刀だった
男は刀を持ち眺めた
「確か刀とかって言われてたよな」
男は刀を手放す
地面に当たる瞬間
黒い沼のようなものに吸い込まれた
男は再び歩き出す
男の周りに集まる黒い影に囲まれてその場から消えた
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