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第1話

とりあえず、話を進めようかな。


「おい!起きろ!」


うるせーよ。


「ったく、何なんですかねコイツは?」


「全くだ。おい、みんなで樽に川の水を汲んできてくれ。」


「了解です!」


何人かの足音が遠ざかる。


「こんな場所に倒れてるなんて、奴らの仲間でしょうか?」


「さぁな。ただ見た感じは人にしか見えないがな。」


「そうですよねぇ。」


うるせーよ。

お前らこそ誰だよ。

傷心の俺の事はほっとけ。


「えっほ。えっほ。」


何人かの掛け声と足音が近づいてくる。


「隊長!汲んできました!」


「おーし!この中に浸けてしまえ!」


「了解です!!」


ん?

おい。

持ち上げられた?

え?

ええ??


ドッボーン。


水…。

死ぬ…。

うわぁぁぁぁぁ。

慌てて起き上がる。


「バカヤロウ!俺を殺す気か!!!」


誰だか知らないが知らない奴に殺される理由もない。


「お!やっと、起き上がったな。」


「聞き慣れない言葉じゃないし、魔族や魔物じゃなさそうだな。やはり人族にしか見えないな。」


見慣れない格好をした、数人のおっさん達が俺をジロジロと眺めながら、好き勝手な事を言っている。


「その前に謝れや!!いきなり水の中って拷問じゃねーか!」


叫んでいる俺を横目に兜に羽飾りが2つ付いているおっさんが


「ジョージ、そいつにタオルを渡してやれ。それから拠点に連れて帰るぞ。」


「了解!」


「ダイン。一足先に帰って着替えと食事を準備させておけ。」


「了解しました!」


コイツらの服装的に兵隊か?

拠点て何だ?

渡されたタオルを使いながら、辺りを見回す。

……記憶にないけど。

あ!

わかった。

映画かなんかの撮影だな!

カメラはどこだ?

監督とかスタッフは?



「おい、拠点に連れて帰ってやるから、付いてこい。」


兜に羽飾りが1つのおっさんがそう言う。

2つだと隊長か?

1つなら副隊長かな?

2人しか羽飾り無いし。

仕方ない付いて行くか。


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