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僕の過ごす日常
自分のちっぽけさに気づいた時、ようやく自分がこの世にいらないものなんだと思い知った。
”いっそ宇宙の彼方に消えたい”
彼はそう言い残した。
この街には、毎日何千万人の人が溢れかえる。
僕はその中に溶け込むかのように、息を忍ばしては溺れている。
変わらない風景に出ようとしては閉じこもっていた。
時には変わろうと思い、1歩足を出したが結局前には進めず。
そんなことを繰り返して行った。
僕
「ただいま」
……
僕
「今日はさタケルが女子にビンタされてて!マジビビったわ。」
……
僕
「今日の夕飯何ー?」
……
僕
「ってかさ、なんでまだ
”俺お前に話しかけてるんだろうな”」
……
«彼はまだ暖かい»
そう思い込む自分がいた。