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第72話 嘘だろ

 匍匐を続ける、匍匐とはちゃんとしたものだと色々と方法があるのだろうが詳しくない自分としては両手両足を使って這う方法だけだ。この方法だと速度がでない、出ないと言うことは。

「ひぇっ」

 目の前に折れた刀が突き刺さる、もう少しずれていたら頭に刺さっていただろう。想像したくはないが確実に死ぬ。

「勇者なんだよっ、負けられないんだよっ」

 なんか向こうの方が騒がしいがほおっておく、と言うかそんなことより自分がどこまで進んでイリア達がどこにいるかもわからないし、あの吸血鬼の姿も見えない。見えれば撃ち抜いてやるのだが見えなければ前に進むしかない、その覚悟で刀を避け前に進む。

「何でこんなに固いんだ」

 ユーリにはさっさと決着を出来れば勝利で決めてほしい、マイヤー曰くレベル的には負けているのだ、主人公補正とやらで勝利してもらいたいのだが。

「期待してるより動かないと」

 決着をつける前にけりをつけても結果は同じだろうという思いで匍匐を続ける。匍匐を続けるのだが。

「なんか刀の量が多い」

 進めば進むほど刀が降り注ぐ量が増えてきてる、まるで降り注ぐ刀でこちらを殺。

「ぐはっ」

「えっ」

 目の前にユーリ、飛んでくる。というか飛んできた、それもぶつかって止まらないとわからない速度で。

「ここにいたか」

「えっ」

 そしてそこにそれはいた、これまで対峙していた相手が、会いたくはないチート持ちが、絶対的な強者が。

「声も出せないか」

 睨まれる。目付きが鋭い。

「目を見るな、魔眼持ちだ」

「まだしゃべれたのか、だが遅いんだよ」

 目を見てしまうが、特に変化はない。だが騙しておきたいので動きを止める。

「くそっ」

「ははははっ立ち上がれ」

 言われた通り立ち上がる。

「そして手に持っている銃でそいつを」

 そこで自分から目を離す、だから銃を構え。

「うっ」

 そいつの口のなかに銃口を突っ込む。

「うらぁ」

 そして引き金を引く、フルオートでマガジンを撃ち切るまで離さない。そして、撃ちきると口から銃口を引っこ抜いた。

「嘘だろ」

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