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第68話 ブースト

 動くなと叫ぼうとした瞬間叫ばれる。

「こいつらがどうなってもいいのか」

 自分以外の全員が捕まり首元に剣が。

「………タナカさん」

「リズ、と言うかアルフ達寝過ぎだろ」

「スリープの魔術、といっても理解できないだろうな」

「状態異状かよ」

 今更くる状態異常攻撃、こんな世界だからもっと早く食らうと思っていたのだがこんな場面で食らうとは。

「きさまも転生者なのか、警戒しろ」

 人質をとられた上に警戒される、もはや勝ち目はない。人質はこっちもとったのだがそれも気にせず囲まれる、まるで人質何ていないかのように。睨み付けるように見渡すが意味はない。

「ふっやはりお前らは犠牲は出さないように行動するみたいだな」

「転生者について知ってるのか」

「話すと思うのか」

「思う、絶対的有利な状況だついつい話したくなるんじゃないか」

「なら聞かせてやろうか、と言っても簡単だ我らが王は元魔王の部下だったお方だ」

 前魔王、転生者なイリアのお爺さんのササキだ、別名は勇者ササキ。

「そしてこの魔術は王はあのいまいましい人間の子供から授かった力だ」

 ついでにササキは不老不死力を持っているようで年を取らないらしい、正直その力って持ってていいような気はしないがまぁどうでもいいだろ。

「効果としては魔力が高い者に30分ほど眠ってもらう、で貴様はなぜ効かない」

 魔力がないのでと言うわけにはいかない、転生者と思われているのならそう思わせておけば時間が稼げる。ただ稼いだところで意味はあるかわからないが。

「まあいい我々の要求は1つだ、人質を解放して欲しければ死ね」

「あっさりとした要求だな」

「転生者は邪魔なのでね、死んでもらった方が楽だ」

「それで死んだら本当に解放されるのか」

「ああ」

 賭けてもいい嘘だ、たぶん噛みついて味方にするか殺して口封じのどっちかだ。いやこの場合は嘘でもないのか解放は解放でも人間とか人生あたりからの解放なのだろう。

「でどうする」

「タナカさん、私たちに構わず」

「できるかよ、くそっ」

 と言うか構わず戦闘しても3秒以内に死ねる自信しかない。どうすると考えてみてもないも思い浮かばない、これが詰みと言う状態と言うやつなのだろう。

「ブースト」

 そんな詰みの状態でそんな声がすると一陣の風が吹く。その風がやむと敵はすべて倒れ、鎧を着た1人の男がいた。

「捕虜は1人でいいからな、覚悟しろよ吸血鬼」

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