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第5話 これ買います

 3人で武器屋に向かう、予算は1000G以内だ。

「………私が作る」

「作れるのはわかるけど時間あるかな」

 できることなら早く追いかけたいので今回はやめておきたい。

「………わかった」

「そのうち余裕があるときにね」

 そう言っておく、彼女の武器製作は一応知っていて自分が使っている剣は彼女製作なのだが、初の実戦で折れた。使い方の問題かもしれないが、折れた。この剣は2代目だ。なので盾を作ったらそれも壊れるんじゃないかと不安である。

「でだ、盾ってどんなのがいいの」

「………いつもの」

「いやいつものが使えないから買いに行くんだが」

「………遺跡から見つけたことにする」

「それはそれで問題ないか」

 遺跡とは、この世界各地に点在している古代文明のダンジョンで、スライムによって守られている。そのスライムは剣で切っても、銃弾を撃ち込んでも、魔術をたたきこんでも死なず数は無限に出現するという恐ろしい空間で、チート持ちでも攻略できないところなのだが、諸事情により攻略してしまっている。その時に見つけた、と言うよりももらった品がライオットシールドと特殊な鎧だ。

「………問題ない、と思う」

「問題ないかな」

「………たぶん」

 問題ないのならいいのだが。

「………それに置いていったら他に持っていく手段がない」

「それもそうか」

 チートを持たないので、アイテムボックスやステータス、レベルアップによる肉体の強化やスキル獲得なんてものはない。あるのは共通語の知識と一般的な病気の抗体ぐらいだ。だから結局のところ持っていくしかない。

「ならエレナの武器でも買うか」

 そんなことで、結局エレナの武器を買うことになった。武器屋に入る。

「いらっしゃいませ、何をお探しでしょうか」

「何って何がいいんだろう」

 そういって武器屋を見渡す。武器屋にはところ狭しに剣や槍、ハンマーに盾、鎧に、弓矢に銃弾など様々そろっているのだが、問題は武器について詳しくないと言う事だろう。

「何がいいと思う」

「………わかんない」

「こういう時はアルフに聞くのが一番だったんだけどなぁ」

 とはつぶやくがいないのは仕方ない。エレナは小さく重いものを持たせるわけにもいかないので護身用のナイフくらいだろう。

「ナイフでいいか」

 詳しかったりすればもっと選択肢が出るのだろうが、詳しくないのだ勘弁してもらおう。

「ナイフは」

「予算はおいくらぐらいでしょうか」

「1000G以内で」

「でしたら」

 と言ってナイフを何本か見せられるのだが詳しくないし、さらに言うなら鑑定なんかのスキルもないので隠れた名品なんかを見分けようにない。なので値段と後はエレナ次第だ、気に入ったのを買ってやることにしてエレナの方を見るのだが、エレナも分からないようで見返してくるだけであった。

「………タナカこれは」

「これって」

 そんな中メリベルが大きなナイフを持って来る。

「………800Gの剣」

「使いやすいの」

「………たぶん」

「そっかエレナはこれでいい」

 エレナは頷く。

「じゃあこれ買います」

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