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第43話 いいのかなぁ

昨日は本当に申し訳ございませんでした

「はぁやっと帰ってこれた」

 エレナをつれてやっと帰ってくる、メリベルは例の先輩をなだめるので大変そうだから、見つからないように気を付けながら、先に戻ることを伝えてきているので問題はない。

「おかえりなさい、タナカさん」

「ただいま」

「学園の方はどうでしたか」

「いや、なんと言うか怖かった。まぁそれは置いておくとして、リズ聞きたいことあるんだけど」

「はい、何ですか」

「いやこの学園、自分が元通っていた大学と違うと言うか。そもそもこの世界の学校とかってどうなってるのさ」

「この世界の学校ですか」

「リズの経験談でも一般的な常識でもいいからさ」

「分かりました、この世界の一般的な学校はありません」

「ないのか」

「その代わりといってはなんですが、村の知恵者が子供たちに色々なことを教えていきます。常識とか生きる上で必要なことが中心ですけど」

「ちょっと待ってくれ、その知恵者とか言うのは」

「商人だったり学園卒業者だったり色々ですがその辺り1番の頭のいい人ですね、私たちの中だとイリアさんかメリベルさんになると思います」

「なるほど」

「王都等だと違うらしいのですがよくわかりません」

「いやそれだけで十分だ」

 つまるところよくある中世式学習方法なのだろう。この分だと教育機関はここか後少数しかなく、そこにはいれるのも選ばれた存在のみ、それ以外はそこら辺の大人から生き方を学んでいくと言うわけだ。この学習方法だと学園以外だと、親と言うより学んだ相手の職種につくか冒険者になるしかなく、仕事がない今でも一攫千金を狙い冒険者になろうとする人が後を絶たないのだろう。

「タナカさんの方はどのような」

「どのようなって言われたら、すべての子供をある程度何でもできるように教えてたかな」

 元の世界だと、ある特殊な職業を除き、何でもできた。

「それはいいですね」

「いいのかなぁ」

 何でもできるふつうの人にする学習方法か、ある一点に特化した学習方法がいいかなんて判断できなかった。そんなことを悩んでいると部屋のドアが開く。

「ただいま」

「お帰りイリア」

「おかえりなさい」

 イリアが戻ってきた。

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