第41話 もう本当にどこ行ったんだよ
エレナを探して探索は続く。次は中には入れないので外からだ
「………ここは学生寮、それなりに危険」
「寮がね」
寮は学園と同じく石を重ねて作ってある施設であり、頑丈そうなのだが。
「………タナカ危ない」
「うわっ」
1つの部屋で爆発が起こり、物が落ちてくる。メリベルに声をかけられなければ直撃コースだった。
「なんで急に」
「………宿題とかで陣を作るように言われたり、研究とかで新しい陣を作るときとかたまに爆発する」
「嫌な学校すぎる」
「………後は禁止されてるけど魔術を使う人がいたりするからかなり危ない」
「かなり危ないのに、ここがそれなりに危険なの」
「………そう」
「……そっかならエレナを探そうか」
「………わかった、中に入ったとは考えにくいから外側だけ探そう」
「そうだな、中に入ったら襲われそうだ」
もうなんか、魔術が使えない空間を産み出せる魔術なんてものを産み出せればいいと思う。それがないからかなり遠くまで隔離されているだと思う。
「おーいエレナ出てこーい」
そう呼び掛けるが居そうにない、こう言うときエレナがしゃべれないのが悔やまれる、呼び掛けて反応がなければ探さずにすむと言うことができるからだ。
「………タナカここにもいないと思う」
「もう本当にどこ行ったんだよ」




