第24話 リロード
遅くなって申し訳ございません
私事なのですが大変忙しく不定期になりやすくなってます
ですが開けても1週間以内にするつもりですのでこれからもよろしくお願いします
「でここからどうするのよ」
「もうばれた可能性が高いから大暴れしてみるとか」
「………勝てない」
「だよね」
自分1人では運べないために、リズたちを呼んだのはいいのだが、移動中姿を見られたので攻撃。問題に発展していた。
「けどタナカさんここにある武器使えば」
「いろいろため込んであるけどさ、人手がないんだよ」
そういって叫んだ顔の横に何かがかすめる。
「いたぞ殺せーーーー」
「もうかよ」
かすめたのは矢であり追いかけてきたようだ。
「って冷静に考えてる場合じゃ」
「………みんな隠れて」
メリベルが盾を構え。
「タナカさん」
「タナカ」
リズが銃、イリアが杖を構える。覚悟はしていたが、一戦交えなくてはならないようだ。自分も銃、ショットガンを構える。そして人に向けて撃つ。いくら何度もやったとはいえ、気分のいいものではないし、慣れたりはしない。だが躊躇わない。トリガーを引く、銃下方についたポンプを引く。装弾数は5発ほど、覚えておき、弾が切れて無駄にトリガーを引かないようにする。トリガーを引く、ポンプを引く。敵の顔は見ない、躊躇ってしまうから、動きが鈍ってしまうから。
「野郎どもさっさとやれ」
敵に魔術師はいないのか、魔法は飛んでこない。銃を使うのもいないのか、弾丸も飛んでこない。矢も飛んでこないのは、メリベルが防いでくれているからだ。狭い入口を挟み銃撃戦を行う。狭い空間に銃弾が、魔術が叩き込まれる。悲鳴が聞こえる。痛いと叫ぶ声が聞こえる。だがそのどれも無視する。自分がためらってしまうであろう要因はすべて排除する。
「リロード」
弾を撃ち尽くし、新たに弾を込める。その行為がリロードあり、そう叫ぶことで仲間に自分の状態を伝える。要は今は撃てないと。弾を込める動作も、自動的だ。何度もやってきたことだ、命がかかっているのだ、エレナから手渡された弾を落とすこともなく詰めていき、すぐに復帰する。
「タナカさん弾切れです」
「早く補給しろ、イリアは」
「私はまだ大丈夫」
だが多勢に無勢だ、すぐに敵が狭い入口を切り抜け近寄ってくる。それを。
「………私だって」
メリベルが切り伏せる。だが情勢が崩れた。盾がなくなったのだ。盾があると思っていたリズとイリアが無防備になる。だからこの隙をついて矢が。
「飛んでこない」
「飛んでこないわね」
「飛んできませんね」
気が付いたら死屍累々であった。そのせいなのかもしれないが、響き渡っている銃声が余計に静かさを示していた。
「くそっなんなんだこの冒険者は」
「親分被害が」
「わかっとる、おい男1対1で俺と決闘しろ勝てたらお前らを無傷で出してやる」




