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第23話 見ろよこの盾

 体表面の色が変わっていく、スライムを変色させているためだ、服の色なんかと合わせるのでは外の色と合わせていく感じだ。

「タナカさん」

「先に行くから、こそこそつけてきて」

「わかったわ、って本当に消えてる」

 外の風景と同じ色になったのだろう。

「………近くで見ると違和感ある」

「了解」

 近づかれてはいけないらしい。

「じゃあ行ってくる」

 と言って出発した。洞窟の中は薄暗く、たまに白い光が灯ったランタンが置かれている。その中を暗視で。

「ってこれも使えないのか」

 暗視モードに切り替わると、視界一面真っ白になった。元に戻す。

「本当になんなんだよ」

 だが考えるより動くことを優先しなければならない。いつ売られるかもわからないし、そもそも戻ってくるかもしれない。だからすばやく武器の確保を目指す。洞窟は大通りらしき人2人が楽にと売れる道を真ん中に左右に横穴が広がっているようだ。そして横穴には仕切りがないのか光が漏れており、自分1人だけだと逃げるのは簡単そうだ。けどそれではだめなのだ。ひとまず武器を。

「おいおいあいつら本当に冒険者かよ、見ろよこの盾」

「あっおいおい親方に黙ってそれ持ってたら殺されるぞ」

「まあそうだけどよ、この盾軽いのに固ぇぞ」

 そう言って盾をたたいているようだ。

「けどよいいのはそれだけだぜ、他のはほぼ大量生産品だ」

「なら他の物くらいはもらってやるか」

「それくらいならいいんじゃないか」

 近くによる、中には男が2人に山積みの武器、それにいくらかの金貨。荷物だ。だが男2人が警備しているのか奪おうとしているかはわからないがずっと居座っている。スタングレネード、グレネード、催涙グレネード。にわか知識ではあるが制圧するための武器を思いつくが、そのどれもがない。持ってないというのもあるし、どれもこの世界では見かけない。だから奇襲しようにも、どちらかに叫ばれればそれでお終いだ。どうすると悩んでいても、時間がない。いつ警備が戻るかわからないからだ。だから奇襲。

「んっ」

 中に入った瞬間、目が合う、たまたま振り向いたようだ。叫びそうになる。

「おいどうしたんだよ」

「人の気配がしたんだが」

「気のせいだろ」

「そうだよな」

「まぁそろそろ戻るか」

「そうだな」

 そういってこっちに歩いてくる。だからとっさにスライムを変化させ喉元に棒状のものを叩き込む。

「「んんっ」」

「はぁ、あせった」

 だが武器の回収に。

「でどうやって運ぼう」

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