第16話 でどんな種族がいるんだ
「はぁ」
「お疲れ様ですタナカさん」
「もういや」
気持ちが折れてしまっていた。あの後も文句を言われながら教えたが、わかってもらえたか不安である。
「お疲れさん、どうだい銃の説明は」
「ある程度は、ですが銃でよかったんですか」
「今更だね、まぁでもあの子たちもいつか武器を取る必要があったとき選択肢が増えるのはいいことじゃないか」
「まぁそうですけど、でイリアたちはどこへ」
「御嬢さんたちかい、まぁ村で仕事探してくるって入ってるけど、今の時期人雇うほどの仕事はねぇ」
「なので私はタナカさんをエレナと待ってました」
「でそのエレナは」
「あの子なら町の子供たちと遊んでるよ、であの子はあんたらの子供かい」
「そんなわけないでしょ」
「はっはっはっま、そうだよな、それであの子も冒険者なのかい」
「まぁ一応、登録もしてありますし」
そうエレナに関してだが冒険者ギルドにて冒険者登録を済ませてきた。一応年齢制限がかかったので仮ではあるが。
「そういえばエレナだけど、1歳であんなに成長するのか」
そうエレナの見た目は12歳くらいなのに1歳と表示されていたらしい。魔力的なものはわからないからまた聞きだが。
「タナカさんさすがにそのような種族はいません」
「というかそもそも」
種族って何居るのと聞こうとしたのだがここには、何も知らないジルさんがいる。下手しなくても変な人扱いされてしまう。なのでごまかす。
「あれ間違えるのか」
「たまにあるそうだといってたじゃないですかタナカさん」
「そうだっけ、ごめん忘れてた」
「はっはっはっまぁのんびりしてきなよ」
そう言ってジルさんが去っていく。それを確認すると改めてメリズに聞く。
「でどんな種族がいるんだ」
「えっとですね、タナカさんのような人間種、私のような獣人種、イリアのようなエルフ種、メリベルのようなドアーフ種くらいですかね、数は人間種が大多数でその他が同じくらいいるみたいです」
「えっとつまりリズの場合は」
「私の場合は獣人種ウルフ族です」
「となるとイリアはエルフ種クォーターエルフ族」
「いえエルフ種雑種ですね」
「うっうん」
「メリベルさんはよくわかりません、エルフ種はよく人前に出てくるのですがドワーフ種は」
「あれ勝手なイメージだけどエルフ種は人前に出ないイメージがあるんだけど」
「いえよく出てきますよ、出てこないのはハイエルフ種だけみたいです」
「ああ、なるほど」
きっとどこかの森の奥地に住んでいるのだろう、会いに行く予定はないし、きっと会いに行っても勇者ではない自分は門前払いだろう。
「それとタナカさん、大きな町に行くときは人間以外がいると思われないようにしてください」
「ああ、差別か」
「そうです、あまりいい思いはしないので」
「まぁ気を付けるよ、それでほかに種族とかは」
「さぁわかりません」
「そっか」
たぶんこの4種が一般に認知されている種族なのだろう。と言う事はそれだけを覚えておけばいい。そんなことを考えながらのんびりとしていた。




