第15話 文句言わない
「それでは武器、その中でも銃の説明を行います」
そのな訳で依頼を受けた自分たちと言うか自分は村の中央の広場的なところに来ていた。そこにはもう何人か村人の青年、と言うよりもそれよりも若さそうな、むしろ子供ともいえそうな子たちが集まっていた。
「剣とかじゃなくて」
「剣とかじゃない、銃」
そういうわけで村にあったS2、要するに教え子たちとアサルトライフルをジルさんに言って集めてもらったのだが20人に対して4丁ほどしかなく、練習にできそうもなかった。だが依頼を受けたのだがら無理でもやるしかない。
「えぇ僕剣がいい」
「剣はなぁ」
「お兄さんだって腰に剣差してるじゃん」
「これは」
一応差してはいるが、使い方は剣道をちょっとかじったことがあるくらいなので、ほとんど出ないがモンスターや盗賊などを相手取るには難しいだろう。と言うか返り討ちにされる。剣道にしてもそれほど強くなかったし、教えることは不可能だろう。むしろ教えてほしい。
「ならナイフは」
「それは」
ナイフもリズ特製バッグについているのだがこれに関しては独学過ぎてどうしようもない。使ったこともほぼないし、使い方も映画やゲームで見た真似をしているだけだ。
「なんでもいいから銃の使い方を説明します、わかったら返事」
なので無理を通すことにした。
「えーーーー」
「文句言わない」
と言って教え始めたのだが、数もないし弾もわずか、なので簡単な使い方、構え方、撃ち方を教える。撃ち方と言っても、単射で数発づつ撃たせるだけだフルオートで撃てるなら指切りやら何やらかにやらを教えられるが、そこまでする余裕もなく、なんとなくではあるが、村の子供たちの面倒を見せられている気分になりながら教えていった。




