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Alice、記憶



その日はまるで作り物のような

花たちが咲き乱れる日


春の匂いを感じつつ

あたし--ジュリア--は

お姉ちゃんが大好きだった

本ー難しくて読めないけどー

を持って

お姉ちゃんがいつもいた

木の下にいた。


本を読むでもなく

ただ景色を眺めて


お姉ちゃんい一緒にいた日々

を思い出そうとしてた


でも…思い出せなかった。


あたしの記憶は

あるところでぷつっときれてて


覚えてるのは、

この家に預けられたこと

つまりここの家の子じゃないこと


この家の人たちにジュリア

という名前をつけられたこと


この家の隣に住んでいた

お姉ちゃんとよくここにいたこと


でも、お姉ちゃんの名前を

思い出せない…


確か、アリ…アリス。

だった気がする。


お姉ちゃんは本が読めなかったのに

読めるようになったのよ

って言ってた。

金髪に青い目。

あたしも金髪だし目も青かったから

姉妹だってみんなに言われた。


どうして今、

お姉ちゃんがいないか、

わからないけど…。

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