波乱の練習試合 2
二日が経ち、斬魔中卓球部がやって来た。
泰我「あれが斬魔中………。」
冷進朱「…………。」
艾田「あんなやつらさっさとやっちゃって下さい!!」
冷進朱「お……おう!!」
冷進朱は不安そうな顔をしながら卓球台の方へ向かった。
相手の名前は魔狩星也。
冷進朱「よろしく。」
魔狩「フンッ……。」
パシッ
魔狩は冷進朱の手を叩き、不適な笑みをうかべた。
咲田「只今より、練習試合を始める。」
ついに試合が始まった。
冷進朱「はああああっ!!」
冷進朱[アイスフラワー!!!]
氷に包まれた玉が魔狩の方へ向かう。
泰我「あれが先輩の必殺技………!!」
艾田「すげえ……!!」
冷進朱の勝ち、そう思った瞬間、魔狩はピンポン玉を台に叩きつけ、バウンドさせた。
魔狩「でりゃああああああ!!!」
魔狩[十文字切り!!]
縦、横、斜め、あらゆる角度から切るかのようにスピンをかけ、十回目に達したその時、強烈なスマッシュを打ち出した。
音速。いや、それ以上の速さで冷進朱の横を通り抜けた。
魔狩「全国準優勝の名が泣くぜ?『疾風のヒヤシンス』さんよぉ!!!」
冷進朱「くっ………。」
冷進朱は必死に涙をこらえている。
泰我「十文字切り………アイスフラワー………。」
泰我は何かを考えている。
艾田「泰我?」
泰我「先生!!」
咲田「………何だ。」
泰我「俺にやらせて下さい。」
泰我の目は自信に満ち溢れている。
咲田「……行ってこい。」
泰我「はい!!!」
冷進朱「先生?!」
~~~続く~~~