天使or悪魔
「ねぇ会長、のどが乾いた。飲み物買ってきてよ。」
生徒会室に副会長の高い声が響く。
会長に同情の目が集められる。
「・・・昨日で終わりって言ったはずだろ。」
そう言うと生徒会室はしんと静まりかえる。
~30分後~
会長は冷や汗をかき始めていた。
その理由はもちろん、副会長だ。
さっきから、大きな瞳で会長を眺めている。
いや、睨んでいるが正解か?
副会長は仕事をしていないわけじゃない。
仕事をしながら会長を見ているのだ。
同情の目が会長を包んでいく。
それが決定打だったのだろう。
会長は静かに席を立ち、副会長に手を差しのべる。
「何が良い?ちゃんと、金は出せよ。」
副会長は天使のような笑顔になり、いつものヤツと、元気よく答える。
そして、150円を会長の手に乗せる。
苦い顔の会長は、お金片手に外に走っていった。
それから10分後、会長は飲み物を手に戻ってきた。
「はい、リンゴジュースのピーチ味。」
副会長はそれを受け取りながら会長にデコピンをする。
「遅いよ。」
それぞまさに悪魔の微笑み。
~次の日~
「会長、お菓子買ってきて。」
生徒会室には今日も元気よく副会長の声が響く。
会長は少し苦い顔になり、お金片手に外に走っていった。
副会長はそれを見て、天使の笑顔に変わる。
「会長の仕事、あとどれくらい?」
メンバー全員に質問しながら、書類に目を戻す。
そして、会長の仕事をいつものように片付けていった。
「いつものバナナ味のポテチで良いんだよな?」
そう言いながら、会長はポテチを渡してくる。
「遅いよ。」
副会長はいつもの様に笑顔でデコピンを食らわす。
その顔は、天使の笑顔なのか悪魔の微笑みなのか・・・。
こんな副会長みたいな友達がほしいですね。




