状況は最悪。テンションは最高。お話の後のお話で。
ちょいと息抜き。
不快と思われる表現が有ります。注意。
7.62mmの鉛の塊が顔の横を通り過ぎる。
実に平穏。世界一普及した守人のための殺戮兵器は、今日も元気に火を吹いている。
「集合は二キロ先。ふむ。ソロでヤる仕事じゃねえわな。」
研究室で研究していたら呼び出されてコレ。どうなのよ。
お仕事はつつがなく終了。けれども、最後に派手な花火を上げて周りは敵だらけ。
そうそう死なずとも痛いのはイヤ。7.62mmの鉛球なんて防弾具もしてない身体を壊すには十分すぎるってものです。
ここまででせっかくのおべべはずったんぼろりん。端切れてはらり。
残弾なんてものはとうに無く、ひろったあきちゃんは、ホットなキスに粉微塵。やってらんないね。
頑丈が取り柄の刃の付いた棒っ切れに、十cm少々のナイフが一本。
「そいで、お時間がありませぬ。急ごうではないのよ。私よ」
そいでは舞いろう死の輪舞曲。
そして踊りだした先で、私は雨ふる鉛に出会うのです。
焼け鉛なぞ、くろうてやる義理も無かろうて。
鋼の意志が鋼の身体を、黒く染め上げて歩みだせ。
爆ぜる火花を微笑みで迎えて前に前にと進むのだ。
まあハッキリ言おう。
衝撃と熱で十分痛えのだよ、こなくそっ!
ぱかぱかと阿呆のように、あきちゃんばぶっ放すクソッタレの脳天にナイフを一品食べさせる。
クタリと崩れた仏さんよ、ちょいと失礼、娘をおくれ?
わっちがシャンと、がっしゃんと、使ってやるっけ、安心しなすってぇなあ、仏さん。
さあてと、鉛の数は足りないが五つ六つの仏を作るには十分か。
ではゆこう。
仕事納めは午後六時。只今の時刻は午後三時。
孤軍奮闘、孤立無援。目標は後1870メートルってぇところかい。
さっさと帰って、研究したい。
さあ! 他人の嫁が火を吹くぜっ!
だれかしゃんのお話。
D.Dを開発しつつ戦地の方でもお仕事っていたのだった。ちゃんちゃん。