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俺と屍と鉄パイプ。  作者: 橘月 蛍
第1部 悪夢の始まり、日常の終わり。
18/47

俺と屍と鉄パイプ。あと、武器の練習。

ぶっちゃけ、前話の続き。

「おk?さっそく練習しようか?」


コンテナから出て、手にした獲物を弄る直人達に声を掛ける。唐突なソレにさして気にした様子もなく直人は手にした拳銃グロック17にマガジンを入れた。

なかなか良い眼で得物を持ちやがる。


「そうだな。実際撃ってみなければ分からないことも多いだろう。何人かはガスガン程度なら使った事があるらしいが、重さも反動も違うだろう。猟友会の人間がいれば違っただろうが…。生き物を撃った者はいない。相手は動く的だ。練習は必要になるだろう。」


思わず零れた笑いに、直人は怪訝な顔をする。


「良くわかってるじゃねぇか。お前の株が急上昇してるわ。」

「この程度誰でも思いつくだろう。大体この状況下でこれだけの物がある時点で幸運すぎる。これでも取り乱すとかありえんわ。」


フッと直人の呆れながらの笑いに小さく同意を示してから俺は指示を飛ばす。


「一時間後にスロープ付近の奴らを的に練習するぞ!全員着替えて下り口辺りに集合だ!」


あえて直人を介さずに言ったが、特に反論もなくまばらな同意と共に全員が動き出す。

ふむ。物分かりのいい奴らで助かる。


「お?戦闘メンバー以外は?」

「バリケードの補修、店内の片付け、清掃、水の確保、食品の管理。やることはいくらでもある。」

「面倒い。任す。」

「俺も嫌だから任せたよ。他のに。」

「そうかい。問題なければ誰でもいいさ。」


その一言に直人は苦笑いを返すと自分の準備をするといってコンテナへ歩いていった。

俺も準備をしよう。大してあるわけではないが。




さて、予想外にみな準備が早く、なんでか一番最後にスロープについたわけだが…。


「お前ら似合わねーなw」

「当たり前だ。素人集団に何を求めている?」

「残念だがお前と原さんは似合ってるぞ。」

「そうか?お前ほどではない気がするが。」


こいつ、本気で分からねぇって顔しやがる。


「俺もこれ着たのは初めてだな。目立つデザインだ。」


戦闘に参加する人間が着ているのは、普通の野戦服をシンプルにしたものだが、いかんせんカラーが違う。メインカラーが蛍光オレンジで黒アクセントだ。目立つ。前にみたLG社の正規戦衣(野戦服の制服みたいなもの)は、もっと重装だったな。説明してわかるんか?まぁ、参考ついでに。

いま、直人が着ているやつには、SG550の弾倉が3本とG17の弾倉が4本入るスペースがある。それに、空の弾倉を入れる袋とG17用のホルスターという感じだ。背嚢すらねぇ…。遠出しねぇからいらないけど。

これは戦闘係の装備だが、荷物係はまぁ…語るまい。ご苦労といってやれ。

LG社の正規戦衣はアサルトライフルの弾倉が8本にハンドガンの弾倉が6本だ。そこに各種装備があって、総重量が、背嚢抜きの標準で17キロとか言ってたな。その内の7キロは防弾具だそうだ。

ちなみに俺は刀とハンドガン二丁と弾倉6本だ。軽い。


よし、説明なんぞ亞北…おい、変換どうなってる?

まぁいいか。

時間は…?PM2:48か。暗くなる前にやめないとな。


「よし、行くか。サイガはスロープ入り口で、SGはサイガの5メートル後ろ、ミニミはさらに5メートル後ろ、AWMは二階の踊り場だ。狙いは、サイガは一番近いものから、SG・ミニミは50mくらいのやつ、AWMはそれより遠く、ただし200m以内だ。全員一発で仕留めることだけ考えろ。バリケードがあるから撃つことに集中してもいい。援護はする。」


ざっと説明したのを直人達は黙って聞き静かに頷いた。


「そいじゃあ、2:53、戦闘開始だ。」

次は少し話進むかねぇ。テンション上がり過ぎたら戦闘描写一色になるかもw

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