目次(はじめに)
短編説明
この短編集には、10の物語が収められています。
誰かを想う気持ちは、いつも少しだけ噛み合わない。
すれ違い、言えなかった言葉、静かに終わっていく関係。
満ちたり欠けたりする月のように、満たされないまま続く想いと、それでも消えない距離を描いた連作短編です。
どこからでも読めますが、最初から読むと、『月』を見上げる『僕』と『君』の物語が、ゆるやかに流れていくように配置しています。
目次
①なんかこういうのって
送られてきたのは簡単なメッセージなのに、返信できない。
既読スルー/日常/恋未満
②気づいても言わない
失恋したはずなのに、あんまり悲しくない理由に気がついたけど、言葉にはしない。
友達以上/失恋/距離感
③そうそう、それ
飲み会のあと、似たように恋に迷っている二人が、踏み込まないまま少しだけ救われる。
バー/類友/逃げ場
④つまんねぇな
本当のことを言えばいいだけなのに、それができない二人。
本音/すれ違い/ダーツ
⑤いいよ、いいの?
本当は引き止める言葉も浮かんでいるのに、素直になれない僕は、引き止める言葉の代わりに嘘を選んだ。
嘘/別れ/選択
⑥こんなに広かったっけ
出ていく君を見送る日、俺はまだ言葉を探している。
見送り/別れ/未練
⑦そういうもんだよね
もう返ってこないとわかっている相手のメッセージを、消せないまま抱え続ける。
喪失/言葉/時間
⑧ちゃんと、覚えてる
忘れてしまった約束の代わりに、フェアじゃないけど、僕は嘘をつく。
記憶/約束/家族
⑨いてくれて、よかった
幼馴染の恋を応援し続ける立場でしかないとわかっていながら、それでもいいと思ってしまう。
幼馴染/相談/片思い
⑩好きじゃないよ
満月の夜、バーで交わされた言葉が、それぞれの想いとすれ違いを静かに照らし出す。
恋愛/三角関係/満月
※本作は、2020年に書いた作品をもとに、全体を見直し加筆・修正を行ったものです。
以前読んでくださった方にも、少し違った余韻を感じてもらえたらうれしいです。




