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<えぴろーぐ>
実は、あの時、俺は理事長宛てと、その本性である、お釈迦様宛てにと、それぞれに一通ずつの提案書を提出していた。
勿論、お釈迦様宛ての提案書は、人間の目に触れてはならないもの。そして、ゼミのテーマとしての提案書は、ゼミの仲間との研究テーマである。
時間が無かったのもあった。
しかし、俺達のゼミは数少ない注目を集めただけだが、一応の卒論としては合格点をもらえた。
お釈迦様かい?
それは、神のみぞ知るところだな。俺の提出案がどうなったのかは、未だもって知らされていない。
そうだ。貧乏神のことだ。
俺が世界一不幸だって? そんなことはない。
今は高天原大学の准教授をしている。
そして、麻友との間に、一人の男の子と一人の女の子を授かった。
もう一回言おうか?
俺は、世界一幸せだ。
そんな俺を見たのか、貧乏神の奴は、天高く、天高く飛んで行ったよ。
そう、それはまるで天使のよう、いや、奴のことだ。古に言われた、大天使ルシファーに戻ったに違いあるまい。
ありがとうな、貧乏神。
俺は、世界一幸せだよ。
了
ありがとうございました。




