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25歳ってアラサー突入してるらしいよ。

作者: 25

大学を卒業して3年目の春。

俺、佐藤雅彦さとうまさひこは、人生で未だかつてないほど、悩んでいた。

それは、大学1回生より付き合っていた鈴木絵美里すずきえみりとの今後の転帰についてだ。

絵美里との出会いは大学時代のサークルの呑み会でお互いに獺祭が好きという珍しいところで意気投合して付き合ったことがきっかけである。華の学生時代をすべて費やし、何度も破局の危機はあったものの、かれこれ交際期間は7年になっていた。いや、7年も付き合ってしまっていた、、気がついたらこんなに時が過ぎていたというのが表現として正しいのである。

交際期間が7年というのは残酷でもちろん両家の両親には紹介済みであるし、絵美里の父親からは「娘をよろしく頼む」と言われてしまっているのである。

果たして俺はこのまま、絵美里と結婚していいのだろうかと頭を悩ませていたのである。


俺が懸念していたことは 3つある。

①彼女は3つ上で結婚を意識した発言が多いこと。

②俺が彼女のこと好きか分からなくなったこと。

③価値観にズレが生じているのこと。


上記について述べていくこととする。


①について、俺は25歳、彼女は28歳であることから、彼女は早めに結婚して子供が欲しいと言った話をよく俺にするのだ。そりゃ、俺だって好きな彼女から結婚や子供について、将来の住みたい場所について話をされたら嬉しい。こいつを守るんだ!!こいつと幸せになるんだって思っていた。早めに結婚して早めに子供生まれて、一緒にお金無くても毎日楽しいねって言って幸せに暮らしたいって思った、そんな時期もあったんだ。そうそんな時期も、、、、あったんだよ。


②について、ハッキリ言って俺は彼女の事が好きかどうかわからない。なぜならこんなに長い期間一緒に居たら一緒に居ることが当たり前になってしまうからだ。周りの友人達は口を揃えて言う。

「佐藤達は安泰だよな。結婚式絶呼んでくれよな!!」

って安泰じゃないよって口に出さずに笑顔で

「御祝儀たくさん持ってこいよ!!」って言ってしまうんだ。なぜなら俺はみんなを哀しませたくないから。

彼女の事、好きか分からないのにそんなことを口に出してしまうんだ。

非日常から当たり前になるのが、幸せだと分からなかった。この時は、、、、分からなかった。


③について、これは家庭環境の違いが大きいと感じた。

俺は三人兄弟の長男。実家は15年前に父の浮気によって母と離婚しており、兄弟皆、母親についていた。いわゆるひとり親家庭で育った。母は女手ひとつで精一杯働いてくれて兄弟皆、大学まで通うことができた。今でも母には感謝しても感謝しきれない。これから恩返しをしなければならないのだ。

ちなみに父には15年程会っていない。風のウワサによると再婚してつい最近離婚したそうだ。バツ2である。

戒めとして今度会ってみようと思っている。そんなことは隅に置いておこう。

一方、彼女は三人兄弟の末っ子。実家は両親健在。父は国家公務員、母はCAという裕福な家庭環境である。

彼女の両親は気遣いも上手く、お上品な貴婦人たちである。偉そうとか感じたことも無くて謙虚な方々である。


お分かり頂けただろうか。

俺が何故悩んでしまったかと、、、

それはズバリ結婚に対する価値感のズレである。

俺は結婚=離婚してすぐ幸せから不幸せになると思ってしまっているのである。

しかしながら、彼女は結婚=幸せ、好きなら早く結婚したいと考えてしまっているのである。

だから、彼女は俺に結婚の話を楽しそうに頻回にするのである。それは彼女たちの中では俺が結婚式に対してのイメージが良くないことを伝えてるのにも関わらずである。

好きな女性に結婚の話をさせれるのは最初は幸せであった。

しかし、ものには言動があるのだ。デートの度にゼクシィを俺に手渡すんじゃない!!!!

これを読んでいる女性の方々ゼクハラは辞めましょう。

上記理由で私は結婚をせずにお別れをしたのであった。

俺にはまだ、結婚は早かったのだ。

そう言い聞かせながら独り今日も誰も居ない社宅に向かって「ただいま」って言うんだ。


そうそう。元カノから言われたんだった、

「25ってアラサーらしいよ。早く結婚しないと取り残されちゃうよ」って。

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