マリンブルー
カラフルな魚たちが泳ぐ南の海
海は空を映す鏡なのだろうか
同じ青さでありながらも
突き刺さってくる日差しの中
私は地平線の彼方を見つめていた
空と海との隔たりを
滴る汗と喉の渇きも
腰かけた岩の痛みも気にならなくなっていた
束の間の休息と遊びに夢中になる女達
初めての海に喜びと恐ろしさを知る子供達
都会の騒々しさを忘れて愛の言葉を囁く恋人達
しかし私の視線は彼方を見ていた
遠い地平線を
海の青さと蒼穹が交じり合うその先を
目を凝らしても境界線がわからないくらい
重なり合うその先を
徐々に意識も彼方へと飛んでいく
果てしないマリンブルーの世界へと




