プロローグ
初投稿です。
2024年は辰年。
ふと、辰年っていわれると、辰ってなんだ?って、考えた。
よく小説や漫画やアニメでドラゴンって出てくるけど、空想上の生き物なんだよな。
世間は辰年ってすんなり受け入れてるけど、干支で唯一存在しない動物だよな。
実は大昔に存在して、伝承として伝わって今の世間に伝わったって話かもな。
なんて考えてる暇があるくらいには、仕事が来ない。
俺の名前は、上杉 辰
いわゆる辰年にイジられる名前だ。
人生で物心がついて、2回目の辰年を迎えた俺は、
鳴りもしない仕事の電話を待ちながらぼーっと考えていた。
シフト制とはいえ、年始の日に仕事とは、
学生時代じゃ、考えられないよな。
仕事に行って、何も無く平穏な日々を過ごして、暇な時は資格の勉強。
休日は、ゲームやらアニメやら動画サイトで時間を潰す毎日。
素敵な出会いも、自分から行動しないと何も起きないって、社会人になって痛感したよ。
帰ったら寂しく1杯やって、2024年もまた何も無い日々を過ごすのかなーって。
ぼーっとこんな事考えてたら退勤の時間になってしまっていた。
職場の仕事が終わるのが22時で、最寄り駅に着くのが、1時間後の23時。
年始だし、なんの店もやってないから、さっさと帰ろう。人通りも全く無いし。
電車に揺られ、最寄り駅である、川先駅に着いた。
この時、俺の頭の中に、退屈な日々を変える第一声が響くのであった。