第二話 手繋ぎ
この話は四ページ漫画くらいの容量でさくさく読めたらいいな、というくらいの量で書いてます。
べ、別にツ◯ッター漫画の影響なんか全然受けてます。
気軽に読んでもらえたら嬉しいです。
「わぁ、人がいっぱいだね〜!」
「そうですわね」
当たり前だろ。
街に人がいなかったら国が滅ぶぞ。
婚約者のルース・スラック。
年は私と同い年の十二と聞いているが、下手をしなくても年下に見える。
「今日はね〜、美味しいお菓子を買いに行くんだ〜」
「楽しみですわ」
スマートにエスコートするつもりなら使用人に買わせて持って来い。
どうせこの後屋敷に戻ってお茶と共に食うんだ。
一緒に買いに行くとか無駄にも程があるだろ。
「あ、はぐれないように手、つなご〜?」
「ありがとうございます」
お前だ。はぐれそうなのは。
ちょうちょ追いかけて街を出かねないぞお前。
「……えへへ〜」
ぐむ。
何で手つないだだけでそんないい顔できるんだお前は!
赤ん坊だって他人相手ならもうちょっと遠慮した笑い方するぞ!
「こっちだよ〜」
「……はい」
大丈夫かこいつ。
よっぽど甘やかされて育ったみたいだな。
まぁいい。獲物が弱いのは歓迎すべき事態だ。
頬が緩んだのはそのせいだ。きっとそうだ。
読了ありがとうございます。
側から見たら単なる可愛いカップルですね。
小心騎士といい、私はこういう見た目と内心が違うキャラが好きなのかもしれない……。
また明日もよろしくお願いいたします。