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夜道  作者: 猫乃つづり
8/8

番外編 山田(仮)はラジオとゲームが趣味でした 後編

まさしく眠くなりそうなラジオ、『ジャンボストリーム』


これは本当に眠くなるから、危険だよなって俺は思うし、多分、その人もすぐに変えた。

嫌いという程ではないが、苦手だ、もっと年をとったら、良さが分かるのかもしれないが、もう、年をとることなどないだろうと思う。だから、永遠にわからないかもしれない。


次のラジオには久しぶりすぎて、感動、アイドルグラープのことは知らないが、その声に俺は萌える。

運転してる人に対して、ビクッとさせたかもしれないけど、本当に可愛いなぁって思ってしまう。

そうして、アイドル追っかけになってしまうのかもな。


やっと、ついたところは郊外に位置する、アパートだった。

住宅街ばかりで、店はない、あるとしたら、自動販売機ぐらいが、最低限の店なのか?違いますねと一人漫才をしてしまいました。


「ふぅーやっとついたー」


と、その人は疲れた体をグッと上に伸ばして、己の体のケアをしていた。

俺の方はというと、久々の車だったので、ちょっと酔った。

しかし、お化けなので、吐きたくても、魂だけなので、吐くことはできず、この気分の悪い状況は時間とと共に治るらしいことを、先輩幽霊の竹田(仮名)さんに聞いたので、それまでこのしんどさは暫くとはいえども残るのは辛い。


死んで始めて、生きてるって素晴らしいんだということに気づいたような気がした。

その人はなんだか、楽しそうな顔をしていたが、その時、突然、どこからか、怒鳴るような声がした。


「我が家!我がハウス!」

「うるさい!静かにせんか!」

「うわっすっすいません……」


その人は声の主のするところに、お辞儀する。

しかし、あとでなんだか、不思議そうな顔をして、自分の家の方に向かっていくのだった。

たぶん、なぜ、その人が不思議そうな顔をしたのかは俺には分かる。

理由は簡単、俺と同じ幽霊がそこにいて、その人には見えないのであり、その後、俺と同じ、幽霊だと気づき、目があって、見知らぬ人だけど一応、お辞儀はしておいた。

幽霊になっても礼儀はわきまえておかないといけないんだなぁとつくづく思いしらされる。



部屋の方に入ると、

その人はどうやら、ゲームが好きで、なぜ、ゲームのポイントカードがあったのかも納得がいった。


どれも、自分のやったことのあるゲームのソフトもあり、加えて他の機種もあって、例えば仮面シリーズは自分の故郷に等しく、思い入れ深いゲームとなっている。


なんといっても、様々な神話をもとにつくり、

それが異文録として、

発売されたもので、大元となる神話天成シリーズにはいつか手をつけようと思っていても、

ゲームシステムが神話に出てくるものを仲間にしたり、

シリアスな部分がたくさん多くでてくると言われており、

陰鬱なものが苦手な俺にはなかなか手を出せずにいて、もしかしたら、己をこの世に残らせた未練の一つなのかもしれないと思った。


ところかわって、先程から、電子レンジでチンされた後はどうして、美味しい匂いをはっするのか?、自分の国のコンビニ弁当は凄いと思うのは、当たり前を離れてからだと思う。

魂のみになったというのは、海外に留学に行くのと似てるのかもしれない。

行ったことはないけど、行く勇気がなくて、自分が人見知りだという言い訳じみたことを言って、せっかくの機会を無駄にしてしまった時の後悔に似ている。


未練という点で、同じだということ。


それが俺の頭に浮かんだ。


しかし、なぜ、さっさと食にありつかないのだと、少しイライラするが、気持ちはわからなくもない、

楽しいものはどうしても、我慢せずにはいられないものだ。


その点、もしかしたら、人間も、犬とか猫とかとDNAで繋がってるというのはあるのかもしれないなぁと思う。

生前、動画とかで、好きなもの、例えば、刺身を前にして、猫が食べたい、食べたいという顔で見ていたのは印象的だったが、

俺も猫だったら、同じ顔をしていただろうと思うのは俺が魚を好きなことに変わりないからだ。


ゲームのショッピング画面のダウンロードのゲームを開いたりしたら、閉じたりしている。


彼はどうやら、ゲームを選ぶのに迷っているようだ。


分かる、説明文のみでは魅力的ではあれど、ゲームを実際にプレイしてた時のつまらないと感じてしまったときの絶望感は、スマホゲームのつまらなさとは比ではないからだ。

かくいう、スマホゲームも一時期はまっていたゲームで、課金してもつまらなさや、サービス終了をしてしまえば、同義なのかもしれない。


いずれにせよ、ゲーム選びは、子供の名前をつけるときに苦悩する親と同じくらい考える訓練のようなもので、忍耐を養う点ではいいかも!とふと、思ってしまった。


五分ぐらいすると、彼はゲーム機の電源をスリープ状態にして、食にありつけることにした。

どうやら、彼はあとで、ゲームをじっくりと選ぶことに決めたようだ。


そろそろ、帰りたくなってきた。

長居してると、この人の守護霊が、うるさく言ってくるかもしれない。

だけど、一言言いたい気持ちになった。

自分の好きなゲームの一つをこの人に教えよう。

少なくとも、そうすれば、ゲーム生活を快適に過ごせるかもしれない。


言おう、例え怖がられても、なぜ、時として、怪奇現象が起きるのかは、俺が生きてる人にアドバイスをしたいとか、思ったときに起きるもんなんだなぁと思った。


俺は、言うことを決め、 自分の最高傑作だと思える作品名(タイトル)


「仮面5は面白かったよ」


その人はその後、ビクッとしていたが対応機種がねぇーんだよっていう顔をして面白かった。


あとで、塩を部屋中にかけていたので、そろそろ帰るころだと思い、お辞儀をして帰っていった。


その後、


「今日も新聞配達キツいなぁー」


と言う、新聞アルバイトに向かう人のバイクにのって、いつものコンビニへと帰還することができ、いつものコンビニ警備員としての俺に戻るのだった。


















ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

次回作もまた、日常をテーマにした作品を書こうと思うのでお楽しみに!

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