表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夜道  作者: 猫乃つづり
6/8

最終話、田中(仮)は車を出て家に入ってゲームをしようと画策する

車を止め、

ついた場所

そこは……


「我が家!我がハウス!」


っと言っても、アパートなんだけどね


「うるさい!静かにせんか!」


ビクッ


思わず体がピョンとウサギのように跳び跳ねてしまった。


「あっごっごめんなさい……」


体を声のする方向へと頭を下げて縮こませる俺、田中(仮)は夜のゲームのポイントカードを購入する旅から帰ってきて、少し安心した。


幽霊も出てこなかったし、事故も起きなかったし、夜の運転って怖かったから、着いた時の安心感は明るい時と比べて、大きいものだ。


あとは、帰って飯食って、ゲームを何を買うかの脳内会議が待っている。

気になるのは背中が、もうすぐ着くぐらいという時にぞぉーっとした感触がしたということだが、まぁ何も目には見えてないし、聞こえてはないから、大丈夫だと、俺は気にせず、駐車場を後にし、アパートの自分の部屋の号室に続く階段を登る。


(あれ、でも、こんな時間にあんなしわがれたおっさんのような人っていなかったような)


やっぱり、なにか引っかかる、おかしいと思いつつも……


まぁなわけないよな


と、自分で区切りをつけて、気にしないことにした。

しかし、怖いのは運転だけじゃなく、階段を上がる途中も不気味だと思う。

なぜなら、俺のアパートの明かりを照らす電灯がつくのが遅いので、しばらくは暗闇の中を歩いて、上がっていく、そのときは、スマホのライトを使って上がっていき、着いた時はほとんど、自分の部屋についているため、全く持って意味をなさない。

そして、次に鍵をかける、まぁこの電灯も役に立つと言えば、鍵をかける場合に役立つのみかなと、自分の心に納得させる。


固有の鍵のロックが解除された音を聞きつつ、扉を開ける、


俺の視界に見えるのは、やはり、暗闇


(なんか、一人だと寂しい)


って思ってしまうのは、心細さにあって、やはり、人間って、一人じゃ生きてけないんだなぁって思って誰かを愛すのかなぁなんて、考えつつ、怖くはないぞ、怖くはないぞと言いながら、加えて虫が入らないように確認して、扉を閉めて、

スマホのライトをまた使って、見つけていく、ちなみに一度、ライト無しでやってみようと思ったが、目が悪く、かつ、時間もかかり、電気がついたときに虫が入ってることに気づきショックを受けたので、先の確実な方法を選んだ。


(よし、大丈夫だな、問題ない)


電気という力によって照らされる、俺の部屋、至って変わることはないそのままの状態が保たれてることをこの目でしかと、確認すると、上着を脱ぎ、靴下を脱いで、テーブルの上にコンビニで買ったものをつめた袋をガシャガシャと音をたてながら、置く。


「あぁ~疲れた~」


俺は若干、体を伸ばして、体の凝りをほぐすことにした。

コンビニに行くのに、こんなに疲れるのは、何故なのだろうか?


なつかしいラジオに心が踊ったから?


夜のドライブに緊張したから?


コンビニでのグルメ思考を試みたから?


それとも……


いや、それはないないと俺は首を横にふり、

とにかく、お腹が空いたので、買っておいた、ロコモコ丼を設定時間を確認してから電子レンジに入れてチンして、ポテトとハムのサラダのふたを開けて、別売りで売っていた和風ドレッシングをかけて、デザートのチョコレートたい焼きは冷蔵庫に入れて、スタンバイしておく。


(できることは先にしておこうかな)


そう考えて、ゲーム購入がスムーズにゆくようにポイントだけは入れておくことを決めて、ゲームを起動させ、紙袋に会社のロゴがのってあるアイコンを丸ボタンで押して、十円玉で銀色のラベルを剥がして、そこに書かれてるパスワードのポイントを入れる。

暫しのローディング画面に入り、


『購入に成功しました』


と、表示されると、


やはりついつい、ここで終わるというのは中々人間できないものなんだなぁと、あと、少しだけ、あと、少しだけというちょっとした自分の甘えを受け入れてしまいながら、前に見た、セールのやつを見ることにした。

セールにのるものは大体、面白いものが多いのが特徴的で、一から探すよりも、外れたソフトにあたることはほとんどない。


(だけど、650円ぐらいとかのゲーム、特に単純なゲームを売り出すような会社のものは外れだったなぁ~)


と、俺は美少女と尋問タイムというイチャイチャできるのが売りのTPSゲーを性欲の欲望に負けて買ってしまったことを後悔している。


それからは二度と、面白くないゲームにデータの容量使いたくないと思うようになると、なんだか、どれが面白いのかわからなくなり、疑心暗鬼になってしまい、今は答えなき哲学を模索して、迷走中であるのだ。


迷う


本当に


迷う


しかし、ポイントは十分にあるし、後悔しないような選びを心がけよう、例えば、俺の場合はそうだな、あの神話を基にして作ったもののの異聞録のあの仮面シリーズにははまったものだなぁ、

それを攻めてみようかなぁ


やっぱり、あるじゃないか


アプローチの仕方は様々だ。

どうやって、そのゲームに会うのかは色々ある。

大事なのは、自分の気持ちに子供じみたワクワクが備わってるかなんか、じゃないだろうか?


方向性はだんだん、決まってきた。

あとは購入する作品の情報の裏付けをとって、

それから決めよう。


とにかく、あとはそのゲームシリーズの作品をどれにするか決めるだけだ。


グルルルゥ


お腹もすいた、飯を食おう


「よし、いただきまーす」


熱々のコンビニ弁当を食べて腹を満たしてから、

楽しいゲームライフにいそしもうと俺はワクワクしながら、食おうとした直前に


「このゲームは5がよかったよ」


という、かすかな声が聞こえ、周りを見渡すが、どこにもいなくて俺は食を優先させたが、背筋はぞぉーっとしたような気がして、

あとで、市販の塩を自分の体にふりかけ、部屋にも振りかけておいて、加えて、自分の宗教であるキリストの主の祈りを唱えると、今まで背中に感じていたぞぉーっとした感じはなくなった。


もしかしたら、ゲーム好きの霊が俺が軽食を食べて、ゲームのポイントカードを見て、もしや!と考えて車に乗り込んだのかもと思うと、あんまし、コンビニに長居するのもアカンなぁと思い、ちょっと反省する田中(仮)でした。


というか、仮面シリーズ5は、プレイプレイス4の機種か、頂天堂のスタートかのどちらもテレビと機器が必要なものじゃねぇかよ~!

っと、空耳で聞こえた(かもしれない)ものに突っ込みたかったが、やはり怖くて俺は無理だった。













評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ